小さな花

加藤周一(著者)

• 販売会社／発売会社: かもがわ出版
• 発売年月日: 2003/09/30
• JAN: 9784876997749

商品レビュー

2019/06/08

当初は加藤周一対話集の刊行時に、かもがわ出版からプレゼントとして配布されたものですが、その後一般向けに発刊されました。
加藤周一の既発表の文を集めたもので、美しい時間、人々の足音（足の字が違いますが）、ビュッフェ断章、翻訳折り折りに、の4章からなります。
後半のビュッフェの作品にコメントしたものと、翻訳を集めたものは珍しいのではないかと思います。

2010/10/07

この本にブレヒト著『異端者の外套』の翻訳が掲載されているらしい。（庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』p. 100より）

2005/12/07

８点

加藤周一氏の小ネタ集です。が、「羊の歌」とは違い、平和と戦争について考えさせられる話が載せられています。中でもこの本の名前になっている「小さな花」という話は、戦争批判と同時に人間のあり方について考えさせられます。エリュアールとブレヒトの詩も載せられています。是非とも平和学習にこの本が使われる日が来てほしいと思います。薄い本なので無理なく読めるでしょう。