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山口昌男著作集(3) 道化
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商品詳細
内容紹介 | 内容:道化 |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 2003/01/25 |
JAN | 9784480751737 |
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山口昌男著作集(3)
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『道化の民族学』(岩波現代文庫)のほか、『道化的世界』(ちくま文庫)や『知の祝祭』(青土社)などに収録された論文やエッセイが収められています。 『道化の民族学』では、著者がパリで観劇した『二人の主持ちのアレルッキーノ』を中心に、さまざまな文化のなかに見られる「トリックスター」の...
『道化の民族学』(岩波現代文庫)のほか、『道化的世界』(ちくま文庫)や『知の祝祭』(青土社)などに収録された論文やエッセイが収められています。 『道化の民族学』では、著者がパリで観劇した『二人の主持ちのアレルッキーノ』を中心に、さまざまな文化のなかに見られる「トリックスター」の意義についての考察が展開されています。著者はこの論考のなかで、アレルッキーノの振る舞いが「ヒーロー」のそれをパロディ化するものであることを明らかにしつつ、それによってさまざまな二元論的な世界の秩序がかき乱されることを、バフチンのカーニバル論などを手がかりにしながら論じています。さらにこうしたトリックスター性をもつ人物像を、さまざまな文化のなかにさがし求め、ヘルメス神話や著者自身がフィールド・ワークをおこなったアフリカのエシュ神話などにも同様の精神が見られることを指摘しています。 「フォニイ礼讃」というタイトルの論文は、江藤淳の批評のなかで用いられた「フォニイ」ということばをめぐる論考です。著者は、江藤のいう「フォニイ」が、ナボコフの「ポーシロスチ」ということばによって語られている内容に通じるものであることから議論をはじめて、デリダのプラトン論などに言及しつつ、現代のさまざまな文化現象において見られる「にせもの性」についての考察をおこない、それを批判しようとする江藤のような論者の議論をいわば脱臼させるような視点を提出しています。 あいかわらずの著者の博覧強記ぶりに翻弄される一方で、著者の批評的な身振りの「反復」にもようやく慣れてきたのか、以前ほどの知的興奮をあじわうことができなくなってしまったようにも感じました。
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[ 内容 ] 山口の文化史的な思考が縦横に展開された特権的なフィールドが「道化」であった。 古代民俗から中世世界を経て現代の映像・メディア文化にいたる「道化」のあらゆる表象をとりあげ、伝統社会、東洋、西洋を横断する文化史的な見取り図を示したこの一群の研究は、すでに二十世紀思想史に...
[ 内容 ] 山口の文化史的な思考が縦横に展開された特権的なフィールドが「道化」であった。 古代民俗から中世世界を経て現代の映像・メディア文化にいたる「道化」のあらゆる表象をとりあげ、伝統社会、東洋、西洋を横断する文化史的な見取り図を示したこの一群の研究は、すでに二十世紀思想史における大きな人類的資産の一つである。 しかも山口道化論は、近代知識人のありうべきスタイルと機知とを実践的に示すものとしても、きわめて独創的である。 本巻は、道化研究によって、自らの思想の方法論としての「道化」性を宣言する、自己表現の熱きマニフェストとしても読むことができる。 [ 目次 ] 第1章 アルレッキーノの周辺(コンメーディア・デラルテ『二人の主持ちのアルレッキーノ』;科白とマイムの意味論 ほか) 第2章 アルレッキーノとヘルメス(アルレッキーノの起源論;アルレッキーノの民俗 ほか) 第3章 アフリカ文化と道化(社会構造と道化的行為;演劇的行為としての「ジョーク」 ほか) 第4章 黒き英雄神クリシュナ(始原児クリシュナ神とヘーラクレース;クリシュナ、ヘルメス、ヘーラクレース ほか) 第5章 アメリカ・インディアンと道化の伝統(蘇るインディアン;道化と想像力 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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