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獅子の座 足利義満伝 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2003/10/10 |
JAN | 9784167168797 |
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獅子の座
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皇位簒奪の野心があっ…
皇位簒奪の野心があったといわれる、室町幕府三代将軍足利義満の一生を、女性作家らしいやさしいタッチで描いています。義満が生涯恋した女性とは?そしてその最期は‥?
文庫OFF
足利義満を描く歴史小説。終盤は三宝院満済が主人公のようになる。義満の死に迫る歴史ミステリの要素もある。 子ども時代は室町幕府二代目将軍の足利義詮の治世である。義詮は初代の尊氏と最盛期の義満に挟まれて影が薄い。尊氏死後は足利尊氏正室の赤橋登子が幕府を支えていた。赤橋家は北条一門で...
足利義満を描く歴史小説。終盤は三宝院満済が主人公のようになる。義満の死に迫る歴史ミステリの要素もある。 子ども時代は室町幕府二代目将軍の足利義詮の治世である。義詮は初代の尊氏と最盛期の義満に挟まれて影が薄い。尊氏死後は足利尊氏正室の赤橋登子が幕府を支えていた。赤橋家は北条一門であり、北条政子の伝統があるのだろう。登子は尊氏の庶子の足利直冬の認知に反対した。この点も政子と重なる。 足利義満は天皇家も自分の支配下に置こうとした人物である。しかし、これは義満一人の野望であった。幕府を支える守護大名も朝廷には関心がなかった。「彼らが神経質なのは、各々の守護職とその統治する領国に関してで、朝廷から授かる官位はおよそ実を伴わないもの、名誉職でしかなかった」(183頁)。それ故に義満の野望は義満一代で終わり、継承者はいなかった。 義満は応永一五年(一四〇八年)に子の義嗣を親王と同等の儀式で元服させ、参議に昇進させた。義満は義嗣を天皇にしようと企んでいた。天皇をしのぐ権勢を手に入れて法皇の様に振舞った義満であったが、自分が天皇に取って代わることは憚られた。自分の子の義持を征夷大将軍、義嗣を天皇にしようとした。しかし、義持からは義満が義嗣を偏愛して自分を廃して将軍にしようとしていると感じられた。このため、義持は義満に反発し、義満の死後、義満のしようとしたことは否定された。義満の説明不足である。
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面白かったのは初期の室町幕府の形態。もともと武力を伴わない脆弱な政体だということは知っていたのですが、それが明貿易により(土地=それに付属する武力では無く)財力で強化されていく様子が美味く描かれています。かなり入念な調査がされているようです。 また、猿楽の新興なども描かれており...
面白かったのは初期の室町幕府の形態。もともと武力を伴わない脆弱な政体だということは知っていたのですが、それが明貿易により(土地=それに付属する武力では無く)財力で強化されていく様子が美味く描かれています。かなり入念な調査がされているようです。 また、猿楽の新興なども描かれており、時代の雰囲気はよく伝わってきます。 一方で凄まじい権力闘争を描きながら、他方で義満の恋物語を描くのは、流石に女性の視点でしょうか。しかし、そのせいでテーマが薄くなったような感じもします。 よく出来た小説だけど、なにかぼんやりしたものしか残らない。そういう気がします。
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