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仁淀川 新潮文庫
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仁淀川 新潮文庫

宮尾登美子(著者)

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仁淀川 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 2003/08/28
JAN 9784101293172

仁淀川

¥110

商品レビュー

3.7

19件のお客様レビュー

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2010/05/28

引き上げ後、農家の嫁…

引き上げ後、農家の嫁として自分の役割を果たそうとする綾子。満州での過酷な体験を経てきたにもかかわらず、世間知らずのお嬢様は、ちょっとズレた感覚を持っているように感じました。当時の田舎が保守的であったのだろうか?しかしながら、この巻での母・喜和との関係は、なさぬ仲の母娘でありながら...

引き上げ後、農家の嫁として自分の役割を果たそうとする綾子。満州での過酷な体験を経てきたにもかかわらず、世間知らずのお嬢様は、ちょっとズレた感覚を持っているように感じました。当時の田舎が保守的であったのだろうか?しかしながら、この巻での母・喜和との関係は、なさぬ仲の母娘でありながら、心打たれるものがありました。両親と別れた後の綾子がどうなっていくのか、続きが読みたいです。

文庫OFF

2024/05/18

母・喜和を描いた『櫂』に始まり、その出生前から追ってきた「綾子」の物語が終わったことが感慨深い。しかし彼女の人生は、筆者自身の人生と重なり、続いていく。一方で、両親である喜和と岩伍については、ほぼ一生を見届けたというずしりとした重さが残っている。今作では、戦後、あの岩伍が、東條英...

母・喜和を描いた『櫂』に始まり、その出生前から追ってきた「綾子」の物語が終わったことが感慨深い。しかし彼女の人生は、筆者自身の人生と重なり、続いていく。一方で、両親である喜和と岩伍については、ほぼ一生を見届けたというずしりとした重さが残っている。今作では、戦後、あの岩伍が、東條英機に騙された、自身の稼業は間違いだったとすっかり肩を落とした姿が非常に印象的だった。彼は人生の終盤、どんな心境で過ごしていたのだろうか。自分の一生は無駄だったと苦しんでいたのだろうか。後に娘が文筆界で大家となったことを知れば、さぞ万感の思いがあっただろう。

Posted by ブクログ

2023/12/15

櫂、春燈、朱夏に続く作者の自伝的長編の続編。それぞれ波乱に富んだ前三作に比して、戦後すぐの農家を営む嫁ぎ先での生活をを描く本作は時代的にも環境的にも面白みに欠けるか、と思い期待は抑えめで読み始めたが、裏切られた。 主人公が、父母から自立してゆく様に、強い感慨を持った

Posted by ブクログ

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