とおくはなれてそばにいて 村上龍恋愛短編選集

村上龍(著者)

• 内容紹介: 内容:そしてめぐり逢い. スザンヌ. リオ・デ・ジャネイロ・ゲシュタルト・バイブレイション. 左腕だけは君のもの. 「娼婦達」. 卵. 受話器. ビルマ産ナマズ. ムース・ショコラ. マルセイユのブイヤベース. 地獄に堕ちた勇者ども. ワイルド・エンジェル. あなたの微笑みの影. あたしのすてきなヴァレンタイン. 思い出すからね. 彼女は行ってしまった. シャトー・マルゴー. シャトー・ディケム. クリスマス
• 販売会社／発売会社: ベストセラーズ/
• 発売年月日: 2003/12/29
• JAN: 9784584180334

商品レビュー

2024/12/13

村上龍を読んでみたかったのと、タイトルが素敵だと思って選んだ。「本当はずっとそばにいて欲しいが、やがて息苦しく不安になり、遠くに離れていて欲しいと思ったりする。」という独特な感情をタイトルにしたらしい。恋愛短編選集、と書いてあったし、まえがき的に切ない恋愛の話かな、と思っていたがどこが恋愛なのかわからない話も多かった。というか過激な性描写が多すぎて少し苦手かもしれない。一番好きだったのは、「ムース・ショコラ」と「マルセイユのブイヤベース」だ。ニースの空港で主人公と昔の仕事相手が再会し、一緒に旅の時間を共にすることになる。そして2人は恋に落ちるが、主人公には家庭があるし、女の新しい生活を壊すわけにはいかないのでもう会わない約束をする。その後の主人公の話を描いたのが「マルセイユのブイヤベース」だ。ヨーロッパの優美な町と共にほろ苦い恋が描写されていて、甘さとの対比がなんとも切なく表現されていて素敵だと思った。お互いのことが好きなのに別れを約束しなければいけない切なさ、そしてその後襲う会いたいという気持ち。
収録されている話の中で一番透明感があったと思う。この短編集を読む限りでは苦手なタイプの作家だけど、印象が変わるかもしれないし長編にも挑戦してみようと思う。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

2021/01/06

太陽が出てて、砂浜に寝そべって、木の影にカマロを停めて、ビールを飲んで、あんたにキスすればもう何も要らないわ

2017/01/25

テンポも良いし、なさそうで有る、有りそうでない
感じが良かった。　けど、ちょっと私には過激すぎたのかな・・・
舞台もワールドワイドで面白いですが・・