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スッキリ!日本経済入門 現代社会を読み解く15の法則
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本経済新聞社/ |
発売年月日 | 2003/01/06 |
JAN | 9784532350284 |
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スッキリ!日本経済入門
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
インフレ政策や日本経済の問題をわかりやすく理解するなら、古い本ではあるが、これを読んでいただきたい。
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日本経済入門とあるが、それよりも経済の15の法則による構造改革のあり方、そして、デフレ脱却の方法の提言、である。 15の法則は以下である。 1、利己主義の法則、2、スミスの法則、3、レント(権益)の法則、4、規制レントの法則、5、レント・シーキングの法則、6、競争入札の法則、7...
日本経済入門とあるが、それよりも経済の15の法則による構造改革のあり方、そして、デフレ脱却の方法の提言、である。 15の法則は以下である。 1、利己主義の法則、2、スミスの法則、3、レント(権益)の法則、4、規制レントの法則、5、レント・シーキングの法則、6、競争入札の法則、7、自己負担の法則(受益者の法則)8、ただ酒の法則、9、合成の誤謬の法則、10、逆選択の法則、(情報の非対称性があるときに起きる間違った選択)11、モラル・ハザードの法則12、自己負担によるモラル・ハザード防止の法則、13、情報開示の法則14、経済政策の基本法則、(自由主義市場の機能を回復するためにの法則)15、経済政策割り当ての法則、の15個の「法則」によって、規制がある市場、規制を作る官僚のレント・シーキングの防ぎ方が、具体的に適用した例示がある。不良債権をどう処理すべきかの章では、バブル経済の成立について、金融業界の金融構造の歪みから、土地神話による大銀行の融資先の変更が、巨視的に生々しく論述されている。80年代後半のバブル経済は、すでに遠くの出来事のようではあるが、金融構造の変化としてみる視点は、必要だろう。21世紀の初頭、銀行は経常黒字に達したが、その収益あり方は、投資信託、(RIET)不動産投資信託による手数料収益によっている。富裕層は、さらに富裕になっていくさまがこれで見て取れる。日本社会の中に起きた具体的な官製談合事件、官僚の天下り、金融機関の護送船団方式による金融と旧大蔵省の癒着構造の解体、郵政「民営化」の問題点、道路公団の上下二階方式の批判、料金プール制 高速道路の料金をプールすることにより、採算の取れる路線で得た料金収入を、採算の取れない路線の借金の返済に回すという方法で、同一組織内で補助しあうという内部補助の一種であが、 料金プール制の受益者負担の法則との背理、住宅金融公庫政府系などの金融機関の民営化の問題、など小泉構造改革の「改革」の不徹底を、15の法則から徹底的に学問的に述べた経済本。ここまで、自由化の追求があると、そこまで行っていいのかあなぁ、と思う読者もいるかもしれないな、とも思う。だが、適切な経済政策の割り当ての15番目の法則にあるように、「構造改革」にはその性質に合った政策を、そしてデフレの脱却には、デフレ脱却のストーリーには、適切な金融政策を割り当てるべきだとする論述には、圧倒的な正論の主張となっている。小泉「構造改革」に対して「改革」としての期待をしたい向きには、問題点も含めて参考になる論点が満載なのではないか、と思う。
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