社長のための失敗学

畑村洋太郎(著者)

• 販売会社／発売会社: 日本実業出版社/
• 発売年月日: 2002/04/16
• JAN: 9784534033901

商品レビュー

2013/10/23

http://www.njg.co.jp/kensaku_shousai.php?isbn=ISBN4-534-03390-7

2013/08/06

https://docs.google.com/a/yosca.jp/document/d/1q8jsW6e6NlKXec6qnu-4LIf-p7gdqZFiRqFfrVHPqsA/edit

2011/05/03

２１人の中小企業の社長が主観的に述べた失敗談と、それらを客観的に評価し、
２１通りに分類した興味深い書籍です。
あとがきで知ったのですが、畑村氏は工学分野での「失敗学」の権威で、
日刊工業新聞社から「続々・実際の設計－失敗に学ぶ－」を出しています。
その氏が、工学的な失敗例を体系的に分類することを社会学的に応用した
のが本書で、分類の体系は原子力分野でも経営学でもほとんどのすべての
失敗例がこの体系に当てはまる、というものです。

さて、失敗例ですが、初歩的なミスや若いうちに大金を手にした者が陥る
失敗例から、中途採用した人間に会社を翻弄される事例、親族経営が
引き起こした組織の軋轢や経営危機、創業社長の突然の死など、経営難を
経験した社長の様々な経験談が大変興味深いです。

もちろん、経営不振に陥った会社の原因を分析すると、複合的な要因で
ある場合も多いそうですが、それらを分解していくとほとんど著者の
分類に当てはまりそうです。

失敗にも次元があることや、体系的な分類がなされていることなど、
新しい発見がありました。