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首相公選を考える その可能性と問題点 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
発売年月日 | 2002/12/20 |
JAN | 9784121016744 |
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首相公選を考える
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首相公選を考える
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商品レビュー
4.3
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首相公選制を考える懇…
首相公選制を考える懇談会のメンバーの論考,懇談会の報告書に,首相公選制に関する文献一覧を付したもので,首相公選制について知りたい人には必読書といえそう.よく引き合いに出されるイスラエルの首相公選制の失敗は,イスラエルの特殊な立場,政治制度に関係しているという分析は意外で興味深かっ...
首相公選制を考える懇談会のメンバーの論考,懇談会の報告書に,首相公選制に関する文献一覧を付したもので,首相公選制について知りたい人には必読書といえそう.よく引き合いに出されるイスラエルの首相公選制の失敗は,イスラエルの特殊な立場,政治制度に関係しているという分析は意外で興味深かった.
文庫OFF
▼「首相公選」と聞くと「大統領制」が頭に浮かぶ人も多いだろう。事実、本書の刊行のキッカケとなった、小泉政権期に開かれた「首相公選を考える懇談会」の報告書においても、「大統領制」が第一に扱われている。 ▼確かに、解散が容易で海外メディアに言わせれば「回転率の良い」日本の首相職は、任...
▼「首相公選」と聞くと「大統領制」が頭に浮かぶ人も多いだろう。事実、本書の刊行のキッカケとなった、小泉政権期に開かれた「首相公選を考える懇談会」の報告書においても、「大統領制」が第一に扱われている。 ▼確かに、解散が容易で海外メディアに言わせれば「回転率の良い」日本の首相職は、任期中は基本的に辞任を迫られることのない大統領制に衣替えした方が、政権も安定し、リーダー・シップも発揮されやすいのではないかと考えられる。 ▼だが、政権交代の期間が一定となることと政局が安定するかどうかということは全く別物である(例えば、アメリカの議会においても「ねじれ」は存在し得る)。それに、純粋な三権分立ではないものの、イギリス型の議会政治に範をとったのは、他ならぬ連合国軍の中心にいたアメリカ人たちであった。 ▼「首相公選」は一種の祭典の様な直接選挙であるという点で、投票率の上昇、国民の政治参加を促す狙いもあろう。しかし、そこから当然に私たちが求めているような強いリーダーが生まれるわけではなく、政治変革を望むのならば、自身らが政治、現代社会へのコミットメントを強くしていくことの方が先決であると思われてならない。
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ディベートのテーマで選ばれていたので手に取りました。 最近でも大統領制導入の利点を語る人は多く、また短命首相が続いているので話題しなる事があります。 なんとなく入ってくる情報から、公選はいいのではないかと漫然と思っていたのですが、この本を読んでいるうちにリスクもあると思えてきまし...
ディベートのテーマで選ばれていたので手に取りました。 最近でも大統領制導入の利点を語る人は多く、また短命首相が続いているので話題しなる事があります。 なんとなく入ってくる情報から、公選はいいのではないかと漫然と思っていたのですが、この本を読んでいるうちにリスクもあると思えてきました。 まず、首相を安定化させるシステムを作るという事は、愚かな首相が選ばれた際に、辞めされる事が難しくなるという事があります。 また、現代の日本国民にしっかりとした観点から首相を選べるのかという問題もあります。 確かに短命政権だと、議論できる政策のスケールも小さくなり、自ずと短期的な視点での政策が増えます。これは、次の世代である若者にとって不利な政策が多いです。 公選の導入によりそれが解決するのかといわれると、すべての問題が解決するようにも思えません。 現在は二大政党制移行への過渡期であり、それが問題の一因になっているとも思います。 なぜなら、政党は変わっても、政策立案を支える官僚制度が以前のままであり、それによって鳩山、菅政権のような、官僚との対立が起こってると考えられます。この官僚との関係を変えないと、政治家や首相を選ぶシステムを変えてもうまくいかないのではないかと考えられます。 ということで、公選導入とともに、官僚制度の改革も必要だなというのが、これまで読んだ感想です。
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