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日本ばちかん巡り
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
| 発売年月日 | 2002/02/25 |
| JAN | 9784104516018 |
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日本ばちかん巡り
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商品レビュー
4.8
4件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大本教と天理教目当てでパラパラ読み出したら、びっくりするくらいおもしろくて結局他の教団のも全部一気に読んだ。 とにかく、この山口文憲という人、めちゃくちゃ目がいい…!!! 日常生活で目にするものにせよ、旅と称してわざわざ見に行く風景にせよ、大半の人間はそこから自分で何かを見出すということが、実はほとんどできないでいるのではないかと常々思っている。もちろん私自身もその才に恵まれてはいないので、たいてい旅行後に「本やネットからあらかじめ得ていた情報の確認作業しかしていなかった」事実にハタと気がつき、落ち込んだりする。また、自分で見出したものがあったとしても、それはごく簡単なスナップショット的なものばかりで、そこからさらに踏み込んで意味付けを行うのはものすごく難しい。 しかし、この世にはたまに、やたらと目のいい人がいる。彼らの目を通して見る世界は、まるで高性能レンズで眺めているかのように遠近さまざまなものにフォーカスがあてられ、しかもとてもクリアだ。 そして、この著者はまさに、そうした稀有な目を持つ人間のひとりではないかと、これを読んで思った。 とにかく、彼は目の前に広がる風景をつぶさに観察し、そこに意味を見出しながら、しかもこれを軽妙に活写していく。 「会堂の中は畳敷きで、広さはざっと二百三十畳。畳の上には高い天井から明るい光が落ちていた。正面には、帳を下ろした祭壇があり、その手前の畳の上を、階段の手すりのような白木造りのパーティーションが、端から端まで走っている。これが、神の領域と人の領域との境界で、信者たちは、もちろん、そのこちら側の畳の上にいる。 それでは、神と人とを仲介する取次人は、この空間のどこに席を占めるのかというと、これが、まさに神と人との中間の場所なのである。はなはだ不謹慎なアナロジーで申し訳ないのだが、お風呂屋さんの板の間を思い浮かべていただきたい。仮に女湯の側が神に属するエリアで、あいだに立つ目かくしの板壁が結界だとすると、教主は、いってみれば、ちょうど番台に座っている格好になる。つまり、「男湯」にいる信者の側から見ると、取次人は結界の右の端にいて、横向きに座っているのである。 もっとも、教主の座《金光教のタームでは「お結界」》は、風呂屋の番台ほど高いところにあるわけではなくて、信者がいる畳のレベルとの段差は、せいぜい七、八寸。お結界には文机が据 えられ、その三方には低い衝立がたて回してあるので、番台というよりは、むしろ、お帳場といった感じでもある。機能としては番台、形態としては帳場――そんな風なので、このお結界には、少しもいかめしいところがなく、またおどろおどろしいところもない。 そのポイントは、取次人が、神にも人にも背を向けないように座って、信者のひとりひとりと、目の高さで話をするというところである。」p74〜75 これは金光教徒のお悩み相談シーンを描いた箇所だが、おそらく多くの人の目には「ただ信者が相談をするところ」としか映らないような空間ひとつとっても、彼の手にかかれば事程左様に鮮やかに浮かび上がる。いやぁ、ほんとにすごいなぁ。。。 また、この本は「自分語り」がほとんど出てこないところもめちゃくちゃいい。 ルポや旅行記のフリをして、隙あらば「こんなところに行ったオレ」「すごい経験をしたオレ」の話をここぞとばかりに入れ込んでくる本がごまんとある中で、これはちゃんと「対象」を描くことに腐心しているので、安心して楽しく読める。 山口文憲という人、この本ではじめて知ったが、なんでもっと有名になってないんやろう。。。ただ私が知らんかっただけ?? Wikipedia見たら経歴もなかなかに謎で、ますます気になる。
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めちゃくちゃ面白い。特異な題材も魅力的だし、語りも物腰柔らかく、すらすらと読めてしまう。 タイトルだけで手に取り、いわゆる「聖地めぐり」(と各宗教の遍歴)だけかと思っていたら、がっつりと内部取材をされていてものすごく驚いた。 また、宗教という難しい題材にもかかわらず、終始変わらぬ...
めちゃくちゃ面白い。特異な題材も魅力的だし、語りも物腰柔らかく、すらすらと読めてしまう。 タイトルだけで手に取り、いわゆる「聖地めぐり」(と各宗教の遍歴)だけかと思っていたら、がっつりと内部取材をされていてものすごく驚いた。 また、宗教という難しい題材にもかかわらず、終始変わらぬ穏やかでユーモアある筆致も実によかった。
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なかなかに興味深く読む事ができた良書だった。 神道や仏教以外にも聞けば分かる宗教が日本にはあり、その本拠地の様子やその興りを教えてくれる本。変に宗教研究的な所がないように、素直にその場で感じた事を伝える事に腐心したと感じられる文書なので、スイスイと面白く読めた。
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