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クレーン男
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商品詳細
| 内容紹介 | 童話屋 1981年刊の再刊 |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | パロル舎 |
| 発売年月日 | 2002/02/25 |
| JAN | 9784894192492 |
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クレーン男
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商品レビュー
4.3
22件のお客様レビュー
ある町にできたクレーン とても上手に操作する男が クレーン係になった とてつもなくクレーンが好きだった クレーンで暮らし クレーンで町を人々を守った 友達もいた ある時戦争が始まった 人々はいなくなった 堤防が崩れあたりは海になって まったくのひとりぼっちになった クレーンも動か...
ある町にできたクレーン とても上手に操作する男が クレーン係になった とてつもなくクレーンが好きだった クレーンで暮らし クレーンで町を人々を守った 友達もいた ある時戦争が始まった 人々はいなくなった 堤防が崩れあたりは海になって まったくのひとりぼっちになった クレーンも動かなくなった ところが鷲が一羽やってきた 友達になった 一人と一羽は なんとかしてクレーンを動かす ためのベンジンを手に入れる ことにした‥‥ クレーンと男のふしぎな物語 楽しかったり 悲しかったり 絶望したり 希望が見えたり 人生そのもののようです 本の装丁が素敵です厚紙の表紙 中の紙も少し灰色がかった 再生紙のような装い とっても素敵です そして ライナーチムニクの絵が なんとも素敵です
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
以前読んだ「くまのオートバイのり」は、形式的にも絵本だったけれど、本書は単行本を少し縮めたサイズ感や、本文中の漢字に振り仮名が付いていないこと等、大人向けの長編絵本(約170ページ)という印象があった、どこか奇妙と思われながらも自分の生き方にどこまでも忠実だった、ある一人の男の波瀾万丈な人生を描く、ドイツの作家ライナー・チムニクの物語(1956年発表)。 そのあまりに好きな思いから作業担当者となり、作業のみならず寝泊まりも含めた日常生活の全てをクレーン上でするようになった「クレーンオトコ」は、一見、風変わりとも思われるが、性格は実に几帳面かつ誠実で、毎日クレーンのメンテナンスも欠かさず、様々な困難にぶつかりながら人助けをすることで友情も得た、そんな独特ながら順調に進むかと思われた彼の人生にちらついたのは、戦争の影であった。 チムニクの黒一色の絵はラフ画とも思えそうな簡素さがありながら、次第に味のようなものも感じられてきて、それは「『たのしい夢にふける』ことを一度もしたことがない市会議員たちがレクトロをくびにした」場面のように、当時の世の中を風刺した批評性を帯びたものもあれば、絵のみで感情に訴えかけてくる叙情性もあって、それは鳥の死骸と片方の靴だけを描くことで戦争の悲しみを際立たせた場面に、クレーンオトコとワシの二人だけを描くことで際立たせたそれぞれの本意ではない心境の場面と、特に二つの対象物の距離の取り方には、まるでチムニク自身の人柄も見えてきそうな心揺さぶられる絵だと感じられた。 戦争の影響で町から人がいなくなり、孤独を味わうこととなったクレーンオトコだが、だからこそ波が小さな木の棒きれをはこんできた場面や、星や海と共に過ごしたクリスマスの場面は心に残るものがあり、更に彼は決して世界から見捨てられた訳ではなかったのだということを、チムニク自身がさり気なく物語上で示していることにはチムニクの眼差しの温かさを感じられて、確かに世の中の流れに従わず我が道を突き進むクレーンオトコは、当時で言うところの異質な存在であったのかもしれないけれど、チムニクは彼にスポットを当てた、そこにはどこか風刺的で飄々とした物語としてのユーモアだけではない大切なものだって、きっと見えてくるのだと思う。 しかし、そうした天の助けとも思われた展開によって昔の風景を取り戻すことができたクレーンオトコも、時を取り戻すことだけはどうしてもできなかった、そこでは人間の命は永遠ではないこと、人生にはいつか幕を下ろす時が来るのだという悲しい現実を突き付けられたものの、視点を変えれば、クレーンオトコはいつか自分がこうなるだろうということを分かっていた証とも思えた、その潔さはそのまま彼自身の妥協無き一貫した人生そのものであったと共に、彼がどれだけクレーンのことを本気で好きだったかの証でもあったのだ。 個人的な思いとして、自由への憧れと共に、それが如何に困難で辛さを伴うものであるのかを痛感した読書であったが、それでも我が道を貫き通したクレーンオトコに、人間の底力というか可能性も垣間見えた気がしたのが印象深い。
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本の装丁がとってもオシャレ!ページの色はグレーで、右側にお話、左にイラスト。ペン画と手書き文字が魅力的。 クレーンオトコの一生が、おもしろおかしく、時に寂しげに描かれる。彼はクレーンの上で生活し、仕事は荷物の積載など。人間模様、社会情勢をも、つぶさに観察している。戦争が起き、人...
本の装丁がとってもオシャレ!ページの色はグレーで、右側にお話、左にイラスト。ペン画と手書き文字が魅力的。 クレーンオトコの一生が、おもしろおかしく、時に寂しげに描かれる。彼はクレーンの上で生活し、仕事は荷物の積載など。人間模様、社会情勢をも、つぶさに観察している。戦争が起き、人々が町から去って行く。ワシとの共同生活。クレーンオトコの最後は・・・ このお話、飽きなかった。ユニークで優しい、チムニクワールド、最高!
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