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文章読本さん江
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
| 発売年月日 | 2002/02/05 |
| JAN | 9784480814371 |

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商品レビュー
3.8
13件のお客様レビュー
カバーの裏には大きく、「斬捨御免あそはせ!」と書いてある。タイトルや装丁からは、笑いを重視したような印象を受けるが、内容自体はいたって真面目であった。 タイトルからはわかりにくいが、本書は「文章読本(文章術の本)について書かれた評論」であり、「文章術の本」ではない。文章読本を評...
カバーの裏には大きく、「斬捨御免あそはせ!」と書いてある。タイトルや装丁からは、笑いを重視したような印象を受けるが、内容自体はいたって真面目であった。 タイトルからはわかりにくいが、本書は「文章読本(文章術の本)について書かれた評論」であり、「文章術の本」ではない。文章読本を評論した内容なので、本書を読んでも、文章が上達することはない。 文章読本の内容、形式、歴史などをユーモアを交えて書いている。前半の2章が特に面白い。後半の2章は面白さが失速し、真面目な文章が多くなる。 本書は下記の4章からなる。 1 サムライの帝国(書く人の論理---文章読本というジャンル / 静かな抗争---定番の文章読本を読む) 2 文章作法の陰謀(正論の迷宮---文章読本の内容 / 階層を生む装置---文章読本の形式 / 修行の場---文章読本の読者) 3 作文教育の暴走(形式主義の時代---明治の作文教育 / 個性化への道---戦前の綴り方教育 / 豊かさの中で---戦後の作文教育) 4 下々の逆襲(スタイルの変容---文章読本の沿革 / 様々なる衣装---文章読本の行方) 章立てと小見出しを見ても、真面目な内容であることがわかるだろう。一方で、ユーモアにもあふれている。たとえば、本書では、文章読本界の御三家&新御三家として、下記の6冊を挙げている。 【御三家】 ・谷崎潤一郎『文章読本』(1934年) ・三島由紀夫『文章読本』(1959年) ・清水幾太郎『論文の書き方』(1959年) 【新御三家】 ・本多勝一『日本語の作文技術』(1976年) ・丸谷才一『文章読本』(1977年) ・井上ひさし『自家製 文章読本』(1987年) 選ばれている本にユーモアは感じないが、それらを「御三家&新御三家」というネーミングで分類するところにはユーモアを感じる。 この例に限らず、言葉選びにはユーモアを取り入れたいというこだわりが見られる。たまに文体がちぐはぐに感じるところや、文体のパロディがしつこいと感じるところもあるが、全体的としては面白味がある。 これまで何冊も文章読本(文章の上達を目的とした本)を読んできた人にお勧めしたい。文章読本を読んだことがない人は、勉強にはなるかもしれないが、面白味は半減しそうだ。
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斎藤美奈子女史による「文章読本」批評。 自分が大学生の頃からつい神格化してきた丸谷才一の『文章読本」を含め、文章読本というものが何なのかを理解するために読む。 第一章を読んでよくわかったのは、特定の社会集団が文章に関してもっている「常識」を示しているのが文章読本であるというこ...
斎藤美奈子女史による「文章読本」批評。 自分が大学生の頃からつい神格化してきた丸谷才一の『文章読本」を含め、文章読本というものが何なのかを理解するために読む。 第一章を読んでよくわかったのは、特定の社会集団が文章に関してもっている「常識」を示しているのが文章読本であるということだ。「よい文章」というのは、(普遍性のある)「世界知」ではなく、(個別性のある)「共同知」なのだ。 だからこそ、文章読本を書いてよいとされた作者は「ご機嫌」なのである。物書き集団の中で、一定の質を担保することができている、というお墨付きを得たのが嬉しいのだ。 私はこう書いている、私はこういう文章がよいと思う、私は文章はこう書くべきだと思う、という形で(おかれた集団において)「何がよい文章か」ということにまつわる常識を示すことができる立場になるのが嬉しいのだ。 小説家、マスコミ(聞屋)、学者などの社会集団それぞれの中での常識というものが、文章を書くという観点と読むという観点で、どのような文章を良いとするのかということを吟味するために読むべき本なのである。 星の数ほどある文章読本は、日本という社会集団における文章の書き方についての「常識」がどう変容してきたかという観点で読み解けば百戦(百選)危うからずということではなかろうか。
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この本を読むまで「文章読本」というジャンルを知らなかった。 文章読本とは、文章の書き方を教える本のことらしい。 古今の様々な文章読本を比較検討して、叩き切る様が痛快だった。
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