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村上春樹全作品 1990~2000(1) 短篇集Ⅰ
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村上春樹全作品 1990~2000(1) 短篇集Ⅰ

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村上春樹全作品 1990~2000(1) 短篇集Ⅰ

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商品詳細

内容紹介 内容:TVピープル. ほか43編
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2002/11/20
JAN 9784061879416

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2025/04/21

明治図書の『教育科学 国語教育』で、中学3年生の授業実践が紹介されていたのを見て、「青が消える(Losing Blue)」を読んだ。三省堂の『精選 国語総合』に掲載されていたようで、中学3年生に読ませるには、かなり背伸びさせる必要があるように思う。 語り手の「僕」は、数十分後に...

明治図書の『教育科学 国語教育』で、中学3年生の授業実践が紹介されていたのを見て、「青が消える(Losing Blue)」を読んだ。三省堂の『精選 国語総合』に掲載されていたようで、中学3年生に読ませるには、かなり背伸びさせる必要があるように思う。 語り手の「僕」は、数十分後に西暦2000年になる「新しいミレニアムを迎える記念すべき夜」に、青色が見えなくなってしまう。身の回りにあった青は、すべて白になってしまい、青が消えてしまったのである。 「アイロンをかけているときに、青が消えた。青はだんだんかすんで薄くなっていって、それからすっかり消えてしまった。ちょうど機械のバッテリーがあがってしまったときみたいに。あるいはまるでオーケストラの指揮者が演奏の途中で気を変えて、突然指揮棒を降るのをやめてしまったみたいに。メロディーが中断したあとも、いくつかの楽器はまだ名残惜しそうに断片的な音を出していたが、それもやがて力なく消えて、あとには居心地の悪い沈黙だけが残ったーーという風に。」(p277) どう対処すればいいのか分からなかった「僕」だったが、この奇妙な現象が自分だけに起きているのかどうかを確認するべく、別れたガールフレンドに電話をし、地下鉄ブルーラインの駅員に話を聞く。しかし、ガールフレンドは、こんなめでたい夜になぜそんな「ロクでもない話」を電話してくるのかと怒り、駅員は、「政治のことは私に聞かないでください」と取り合わない。 あきらめた「僕」は、最後に内閣総理府広報室に電話をかける。コンピュータ・システムによって再現された総理大臣が、国民の疑問や苦情に、一つひとつ個人的に答えてくれるのである。 「かたちのあるものは必ずなくなるのです、岡田さん」(p281) 「岡田さん、どうして青がなくなってはいけないのですか、岡田さん。明るい面に目を向けなさい。何かがひとつなくなったら、また新しいものをひとつ作ればいいじゃありませんか。その方が経済的だし、それが経済なのですよ、岡田さん」(p282) 青とは、いったい何だったのか。それは、「僕」が「昔から好きだった」色であり、「みんなも僕には青がよく似合うと言っ」てくれた色だった(p278)。もしかしたら、「僕」にとっての青は、自分が思う自分と、周囲の人が「似合う」と言ってくれる自分が一致する、唯一のものだったのかもしれない。「僕」の青に対するこだわりは、見る人によっては異様にさえ見える。 「そのときアイロンをかけていたのはたまたま青とオレンジのストライプのシャツだったので、青が消えたことに僕はすぐに気づいた。」(p277) 「僕は寝室のクローゼットの中を見てみることにした。僕はそこにいくつかの青の服を持っていた。青いシャツや、青いネクタイや、青いスーツ。」(p277〜278) 「僕は引き出しの中も覗いてみた。そこには青いTシャツがあり、青い靴下があり、青いセーターがあり、青いスカーフがあるはずだった。」(p278) 「僕」が身につけていたものには、青が溢れている。異常事態に気がつくとすぐに、本当に青が消えてしまったのかを確認するために、これだけの数の青いものに思い至るのである。相当好きだったのだろう。 この物語では、世界から青が消えてしまったのかどうかは結局のところ分からない。「僕」に起きたことは、もしかしたらやっぱり「視力が一時的に狂ってしまった」だけで、世界には今まで通り青は残っているのかもしれないし、世界中から青が消えてしまったのかもしれない。ただ、間違いなく言えることは、「僕」の見える世界からは青が消えてしまったのであり、それを誰も気にしてくれる人は誰もいないということである。 「でも青がないんだ、と僕は小さな声で言った。そしてそれは僕が好きな色だったのだ。」(p282) 自分にとって大切だったものが、他の人にとってはそうではなかった。そして、自分にとって大切だったものが、なくなってしまったのか、そうでないのかということにすら、気を止めてもらえない。 その孤独感に、とても共感する短編だった。

Posted by ブクログ

2024/01/14

何気に初村上春樹。「ふわふわ」と「青が消える」だけ読む。 独特の言い回しにはついていけないと感じることも多いけど、それも含めて、就寝前や休日などにこの世界に浸るのも贅沢な時間の使い方かなと思う。

Posted by ブクログ

2023/11/20

【目次】 Ⅰ  TVピープル  飛行機――あるいは彼はいかにして詩を読むようにひとりごとを言ったか  我らの時代のフォークロア――高度資本主義前史  加納クレタ  ゾンビ Ⅱ  ホルン  鉛筆削り(あるいは幸運としての渡辺昇①)  フリオ・イグレシアス  タイム・マシーン(ある...

【目次】 Ⅰ  TVピープル  飛行機――あるいは彼はいかにして詩を読むようにひとりごとを言ったか  我らの時代のフォークロア――高度資本主義前史  加納クレタ  ゾンビ Ⅱ  ホルン  鉛筆削り(あるいは幸運としての渡辺昇①)  フリオ・イグレシアス  タイム・マシーン(あるいは幸運としての渡辺昇②)  コロッケ  トランプ  新聞  ドーナツ化  アンチテーゼ  うなぎ  高山典子さんと僕の性欲  タコ  虫窪老人の襲撃  スパナ  ドーナツ、再び  夜のくもざる  ずっと昔に国分寺にあったジャズ喫茶のための広告  馬が切符を売っている世界  バンコック・サプライズ  ビール  ことわざ  構造主義  大根おろし  留守番電話  ストッキング  牛乳  グッド・ニュース  能率のいい竹馬  動物園  インド屋さん  天井裏  もしょもしょ  激しい雨が降ろうとしている  嘘つきニコル  真っ赤な芥子  夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について Ⅲ  使いみちのない風景 Ⅳ  ふわふわ  青が消える(Losting Blue) 解題

Posted by ブクログ