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偽証法廷 双葉文庫

小杉健治(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 双葉社/
発売年月日 2002/11/20
JAN 9784575508512

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2010/05/02

 OLの殺人現場のマンションにいち早く駆けつけた大場徳二刑事はそこでありえないものを目にし、咄嗟に自分のポケットへ隠してしまう。銀のロケット・・・これはかつて自分が旧友の右田克夫に贈ったもの・・・それがここにあるということは・・・犯人は右田? しかしながら手口の似た犯行が次々と重...

 OLの殺人現場のマンションにいち早く駆けつけた大場徳二刑事はそこでありえないものを目にし、咄嗟に自分のポケットへ隠してしまう。銀のロケット・・・これはかつて自分が旧友の右田克夫に贈ったもの・・・それがここにあるということは・・・犯人は右田? しかしながら手口の似た犯行が次々と重ねられていくうちに捜査線上に浮かびあがったのは、右田の息子である右田敏勝であった。彼が明らかに犯人である。しかしながら、隠匿した証拠を今さら出すこともできない。追い詰められた大場は、第1の殺人現場で拾った銀のロケットを第4の殺人現場で取り出し証拠を捏造したが、なんと第4の殺人は敏勝の犯行ではなかったのである。  全体を通して、登場人物全員に対して、「なんだかなぁ」という印象が残ってしまった。私的感情で動きまくりなこの大場刑事も、後に出てくる、反警察意識で敏勝の弁護をすることになる万城目(まんじょうめ)邦彦弁護士も。人間の本質はこんなものと言われてしまえばそれまでだけど、プロ意識というか、仕事に対する誇りというか、そういうものが全く感じられないまま終わってしまった感じ。行動が軽率で、安易で、自己中心的。それに、第1~第3の殺人事件を認めている者に対して、第4の事件で無罪になったからといってその後何もできないというのもおかしいと思うのだが、どうなんだろうか。

Posted by ブクログ

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