一気にわかる！空港の内幕 日本病のカルテ 日本病のカルテ

猪瀬直樹(著者)

• 販売会社／発売会社: PHP研究所/
• 発売年月日: 2002/12/04
• JAN: 9784569623832

商品レビュー

2012/12/30

日本が国際ハブ空港を逃したことについて知りたくて読書。

日本は島国であるため、陸路で外国とつながっていない。そのため、空港は、日本のマクロ経済の観点から考えると、非常に重要なはずが、今や国際ハブ空港は夢のまた夢状況。なぜ、こうなってしまったのであろうか。成田か羽田、関空あたりには国際ハブ空港になってほしいところだ。

改めて調べると、いちおう成田は民営化、関空と伊丹も民営化。羽田、福岡、那覇は国交省管理のようだ。

地方空港も含めて民営化が世界の流れとするならば、民営化を進めてみるべきだと思う。具合が悪ければ、早期に大胆に修正か、最悪、再国営化するばいいだけだと思う。

韓国の仁川空港が便利だといわれるが、確かに入出国審査の迅速さなどの機能面での利便性は非常に高い。しかし、レストランやショップの施設が別段いいとは思えない。成田第一の方が、ローソン、TSUTAYA、ユニクロなどがあり楽しめると思う。それを言うと、関空や中部は、もっと充実している。日本が誇るコンビニや100円ショップなどをもっと増やし、外国人に日本らしい買い物を楽しんでもらえる日本の玄関口になって欲しい。

著者の都知事就任で羽田を民営化し、成田と一体化での国際ハブ化を推進してくれるのではとワクワクしている。2012年LCCの登場でどう変化していくかも注目している。

あと、福岡空港の毎年赤字体質は、関わる人たちのモチベーションを考えるとやるせない。老朽化した施設の刷新も含め、進化を望む。アジアへの玄関口になりえるはずと、個人的には大いに期待しているから。

読書時間:約55分