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思想史家・丸山真男論
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | ぺりかん社 |
| 発売年月日 | 2002/07/30 |
| JAN | 9784831510150 |
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思想史家・丸山真男論
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1999年に日本思想史学会が開催したシンポジウム「丸山思想史学の地平」で報告をおこなった六人の論者の論文を収録しています。 本書は二部構成となっており、第一部では水林彪、末木文美士、澤井啓一の三人が、それぞれ古代、中世、近世の丸山の考えについて検討をおこなっています。水林は、王...
1999年に日本思想史学会が開催したシンポジウム「丸山思想史学の地平」で報告をおこなった六人の論者の論文を収録しています。 本書は二部構成となっており、第一部では水林彪、末木文美士、澤井啓一の三人が、それぞれ古代、中世、近世の丸山の考えについて検討をおこなっています。水林は、王権による国土の包括的支配がいきわたったのは七世紀以降であり、それを大化の改新以前にまであてはめようとする丸山の考えを批判しています。末木は、聖徳太子や鎌倉仏教の祖師たちが「古層」を突き破る普遍宗教として仏教を理解していたという丸山の考えの一面性を指摘します。澤井は、東アジアという舞台で儒学思想の諸展開を理解する立場に立って、「日本」という領域に閉じこもる丸山の思想史学の枠組みを乗り越えようとしています。 個別の論点についての指摘は、それぞれの領域の専門家による正確なものだと思われますが、丸山自身がみずからの思想史学の観点から議論を構成している以上、その一面性を指摘するのであれば、批判者がどのような方法論上の観点にもとづいてそうした指摘をおこなっているのかということが問い返されなけれることになります。しかし、水林は思想史の研究が「現在を過去の中に埋め込む」ことになるとしながらも、「過去そのものについての正確な理解」が必要だという実証的な姿勢の重要性を述べるにとどまっています。また澤井は、東アジアという舞台を設定することで、日本という枠組みから出ようとしない丸山の立場を相対化するにとどまっているように感じます。 第二部では、丸山の思想史学の方法論が主題となっていますが、民衆史の立場から丸山に対する批判的な考察を期待していた安丸良夫は、丸山のマンハイムからの影響といった、ややトリヴィアルな問題に入り込んでおり、川崎修と松沢弘陽も丸山の祖述に終始している印象です。総じて、丸山というスケールの大きな思想史家の全体図をえがき出すにはいたっていないように感じてしまいました。
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烏兎の庭 第一部 書評 12.1.02 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto01/yoko/matuzaway.html
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