松本裁判

松本人志(著者)

• 販売会社／発売会社: ロッキングオン
• 発売年月日: 2002/03/18
• JAN: 9784860520021

商品レビュー

2011/09/26

調子に乗っていいとは思うけど…

[どぶねずみ]

松本人志が有罪か無罪かを決めよう、というのがテーマの本。
だから本人はあまり書いてない。

精神科医のテストと結果、
奥田民生、田村亮、パフィーが語る松本人志、がメイン。
本人は、ほんのちょっとの昔話をするくらい。

浜ちゃんのすごいところを話しかけて、すぐにやめてしまってる。

でも結婚前だから、まだとがってて頼もしい。

「ごっつ復活特番」が9パーセントしか取れなかったことを
ずっと言ってる。

パフィーだけは松ちゃんを褒めてなくて、好き勝手言ってるのがおもしろかった。

絵を見て物語を答える心理テストの最初の答えがおもしろかった。

でも
出しておけば売れるだろ的な本だとおもった。

2010/05/28

　坊主頭に手錠姿…そ…

[文庫ＯＦＦ]

　坊主頭に手錠姿…そしてタイトルの「松本裁判」あまりに似合い過ぎて怖い。何も知らないで表紙の写真だけ見たら“まっちゃん　一体何をして捕まってしまったの？”とワイドショーにクギ付け間違いなしの出来です(笑)。内容は松本への長時間インタビューを軸に、精神分析による鑑定、幼い頃のこと、など今までになく真面目に語られています。「常に一発勝負に賭ける…」など、笑いに対しての考え方や自分の笑いが認められなかった苛立ちなども書かれていて、松本人志という人物の内面をを少しだけ覗けた。それと同時に彼の表現者としての孤独を垣

2019/05/04

今更ながらに読んでみる。もう17年も前の本である。本人や奥田民生、パフィーらへのインタビューを収録した一冊。松本人志への精神分析のアプローチも興味深い。

昔から松本人志は好きで、一人ごっつやビジュアルバムも観ていたのを思い出す。笑いの天才と称される人は何人かいるが、彼らの才能は一様ではなくて、それぞれに異なる方向性を持ちながらも、その不動の立場をものにしているのだなぁと思う。松本人志もやはり特異な天才の一人であり、それは明石家さんまらに見られるような、万人ウケするタイプの才能ではないのだな、と思った。なんとなく、アインシュタインやゴッホ、ダヴィンチをイメージする。世の中に迎合せずに、しかし世間一般が容易に見出すことがない真なるものに迫る姿勢…とでも言うか。それゆえ、勝手知ったる玄人筋からは評価される一方で、逆に理解されず反感を買う場面も多いのだろう。

自分の笑いが誰よりも優れているという確信を持ちながら、それを第三者視点で客観視する。それは自身や慢心といったものとはどこか違うものである。そのあたりに、
彼からミステリアスなストイックさを感じる理由を見た気がした。