殺さないで 児童虐待という犯罪

毎日新聞児童虐待取材班(著者)

• 販売会社／発売会社: 中央法規出版/
• 発売年月日: 2002/09/20
• JAN: 9784805822531

商品レビュー

2020/02/19

2017年11月「眼横鼻直」

https://www.komazawa-u.ac.jp/facilities/library/plan-special-feature/gannoubichoku/2017/1101-5824.html

2010/05/16

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再読：2010/5/16

読むたびに大変に感情が揺さぶられる。

絶対に読むべき本。この世の全ての大人が読むべき本。

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虐待する親の経済観念が無さ過ぎる…

・20歳で600万の車のローンを抱える
・子どもが4人いるのに無職でパチンコ。働こうともしない
・生活が苦しいと言いつつエステには通う

派遣だの工事現場の日雇いだの、キャバレーだのスーパーのバイトだの、その日暮らしの男とは、絶対に結婚しちゃだめだと思った。

それと、教養レベルというか…知的レベルの低さ。
「食事を与えなければ死ぬ」という程度の推測すらできないのか。10センチぐらいしか先のことが見えないのか。

弱い子どもを虐待してしまう人間が、１〜２ヶ月で変われるはずがない。このことを、児相はもちろん、親本人にもしっかり理解させないとだめだと思った。

児童相談所の貧弱さ。
「当時、東京都には100人余の児童福祉司がいたが、福祉専門職で採用されたのは半数以下で、係長や主任クラスの一般行政職が任用されている。研修も新任、経験者ともに年にわずか三日間が義務づけられているだけだ。」

はぁ！！？としか言いようがない。
犯罪者を捕まえる警察は、資格がなきゃなれない。児童虐待という犯罪を犯す者と対峙するのが、ド素人の集まりでしかないなんて…。

児童虐待は決して、「せっかんの行き過ぎ」などではない。「ストレスのはけ口、腹いせ、親の自己中・自堕落な性質の結果」。それが児童虐待の本質。