1,800円以上の注文で送料無料

欲望と抑制のあいだで 背徳の修道者たちの記録
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

欲望と抑制のあいだで 背徳の修道者たちの記録

ゴードン・トーマス(著者), 那波かおり(訳者)

追加する に追加する

欲望と抑制のあいだで 背徳の修道者たちの記録

定価 ¥3,080

385 定価より2,695円(87%)おトク

獲得ポイント3P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 原書房/
発売年月日 2002/08/31
JAN 9784562035410

欲望と抑制のあいだで

¥385

商品レビュー

1

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2011/03/04

 「看板に偽りあり。」読み進めて行くにつれてこの言葉が思い浮かんでしかたがない。タイトルと、表紙の写真―イタリアの彫刻家ベルニーニによる「福者ルドヴィカ・アルベルトーニ」の彫像―に惹かれて手に取った。  原題は「Derire and Denial」 直訳すると「欲望と抑制」である...

 「看板に偽りあり。」読み進めて行くにつれてこの言葉が思い浮かんでしかたがない。タイトルと、表紙の写真―イタリアの彫刻家ベルニーニによる「福者ルドヴィカ・アルベルトーニ」の彫像―に惹かれて手に取った。  原題は「Derire and Denial」 直訳すると「欲望と抑制」である。「はざまに」の意はない。副題に至っては、「背徳の修道者たちの記録」とあるが、ここに登場する修道者たちのどこが背徳なのだろうか。  彼らはごくまじめに、己の性欲と愛欲に向き合い、それを克服すべく格闘し、ある者は勝利し、ある者は敗北し、ある者は妥協点を見いだし、そのなかでも宗教に対する忠誠を忘れはしない。彼らは「救世主」への愛に満ちているのだ。繰り返し言う。これのどこが「背徳」なのか。  本文に語られているように、ローマ・カトリック教会の聖職者は減り続けており、その原因のひとつに独身制があるという。ここに出てくる修道者たちは、その独身制に挑んだひとたちである。  「独身制」はイエス本人が提唱したものではない。後世の聖職者が後付けしたものだ。修道者たちはイエスへの愛を誓いながら、イエス以外のものが取り付けたしがらみに苦しんでいる。それはいったいなんの為なのか? その一方で聖職者による性的虐待が深刻であるという。その歪みの是正は誰が行うのか? 改革をなし得る、高位にたつ聖職者は独身制に従って己を律してきた。それへの誇り、苛烈な努力を続けた過去を彼らは捨て去ることができるのか?  他宗教のものにしてみたらどうでもいいことなのかもしれないが。  しかしながら、扇情的なタイトルと装丁はなんとかならなかったのだろうか。

Posted by ブクログ

関連ワードから探す

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品