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映画の見方がわかる本 『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで 映画秘宝COLLECTION22
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映画の見方がわかる本 『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで 映画秘宝COLLECTION22

町山智浩(著者)

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映画の見方がわかる本 『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで 映画秘宝COLLECTION22

定価 ¥1,760

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 洋泉社
発売年月日 2002/09/09
JAN 9784896916607

映画の見方がわかる本

¥1,045

商品レビュー

4.3

62件のお客様レビュー

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2022/12/13

映画評論家の町山智浩が、映画の謎を作者本人や関係者の言葉で解いていきます。 『2001年宇宙の旅』が難解なのは、最初は全編に入っていたナレーションを完成直前にやめてしまったからである。 『2001年宇宙の旅』のオープニングの原始人が棍棒を放り投げるとそれが宇宙に浮かぶ宇宙船に繋...

映画評論家の町山智浩が、映画の謎を作者本人や関係者の言葉で解いていきます。 『2001年宇宙の旅』が難解なのは、最初は全編に入っていたナレーションを完成直前にやめてしまったからである。 『2001年宇宙の旅』のオープニングの原始人が棍棒を放り投げるとそれが宇宙に浮かぶ宇宙船に繋がるシーンは、人間は棍棒を核兵器にまで進歩させてしまったという不気味な場面であり、クライマックスの光のシャワーと宇宙の映像にはきちんとした脈絡がある。 『時計仕掛けのオレンジ』は実話に基づいており、削除された恐るべきエンディングがあった。 『タクシードライバー』の主人公は実在したアラバマ州知事を銃撃した犯人の日記を元にしていて、テーマは孤独である。 『地獄の黙示録』のシナリオは好戦的で血湧き肉踊るものだったのを、コッポラが現場の混乱が原因で勝手に改変した。 『未知との遭遇』の「完結篇」としてスピルバーグは、『オールウェイズ』という映画を作っている。 「ロッキー」は、ニューシネマ的なリアリティでフランクキャプラ的なアメリカンドリームを描いた作品というように、『ダーティーハリー』『フレンチコネクション』『イージーライダー』『ロッキー』などの映画を観ていて「あれ?」と思うような「謎」を、インタビューなどから探し出した監督や脚本家自身の言葉によって解き明かしていく本です。勝手なこじつけや、むずかしいレトリックは一切ありません。 ひたすらわかりやすく、謎のすべてを、資料と文献の裏付けに基づいて解説していきます。是非お楽しみください。

Posted by ブクログ

2022/04/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1967年から1979年の間に制作された、ハリウッドの『ニューシネマ』の形而上的なメッセージを読み解く一冊。 具体的な映画の解説や、背景、メッセージ等を知るには良いが、本書のタイトルでもある『映画の見方』がわかるかといったら微妙なところである。 筆者的には、『鑑賞後の仮説を仮設のまま終わらすのではなく、実際に資料やインタビューをあたって、裏をとる』という鑑賞方法の提示が、本書のテーマのような気がする。 無論、裏はとっていないただの仮説に過ぎないが。

Posted by ブクログ

2021/08/31

1960年台後半から1970年台にかけて、アメリカで制作された映画の「謎」を読み解く力作。 「映画秘宝」に連載されたものを単行本化。 20年近く前に出版された本だが、新しい発見がたくさんあった。 それは、本書で取り上げられた映画たちが難解であり謎解きが今でも語られて続けてい...

1960年台後半から1970年台にかけて、アメリカで制作された映画の「謎」を読み解く力作。 「映画秘宝」に連載されたものを単行本化。 20年近く前に出版された本だが、新しい発見がたくさんあった。 それは、本書で取り上げられた映画たちが難解であり謎解きが今でも語られて続けているからだ。 著者は豊富な知識と映画に対する造詣で、その謎に迫っていく。 見たことある映画も、タイトルだけ知っている映画も、その奥の底にあるメッセージにこそ作り手の言いたいことが、そしてその時代そのものが映し出されている。 「映画の見方がわかる」とサブタイトルで言い切っているのもうなずける。 ・「2001年宇宙の旅」--映画史上最大の「マジック」のタネ明かし。 ・「俺たちに明日はない」「卒業」「イージー・ライダー」--ニュー・シネマという反乱。 ・「猿の惑星」--猿が猿を殺すまで。 ・「フレンチ・コネクション」「ダーティー・ハリー」--アウトロー刑事の誕生。 ・「時計じかけのオレンジ」--レイプとウルトラ暴力とベートーベンがオレの生きがい。 ・「地獄の黙示録」--戦場は本当に「地獄」なのか? ・「タクシードライバー」--孤独のメッセージ。 ・「ロッキー」--70年台をノックアウトした男。 ・「未知との遭遇」--星に願いを。 映画に込められたアメリカの社会について、大きく「わかる」ことができた。 「『ニューシネマ』というカウンター・カルチャーは、資本主義、キリスト教、戦争、人種差別、家族、親、大人に『NO』を唱えた。しかし、『では、代わりにどうするか』という答えを見つけられなかった。社会主義も、カルトも、ドラッグも、コミューンも、フリー・セックスもいろいろ試してはみたが、どれもうまくいかなかった」(P73) そうなのだ。 あとは、この本を読んだ私自身がいかに「かわる」ことができるかだ。

Posted by ブクログ

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