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ハイブリッド難経
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 六然社 |
発売年月日 | 2002/08/18 |
JAN | 9784901609128 |
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ハイブリッド難経
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著者は臨床と研究を実践する在野の鍼灸師「割石務文氏(1968ー)」。 本書は中国医学の古書「難経」を解説したものです。 手に取ったきっかけは、中医学の大元である「難経」を掘り下げた書籍に触れてみたいと思ったからです。 割石氏は近大を卒業後、改めて針灸学校に入学して鍼灸師の資格を...
著者は臨床と研究を実践する在野の鍼灸師「割石務文氏(1968ー)」。 本書は中国医学の古書「難経」を解説したものです。 手に取ったきっかけは、中医学の大元である「難経」を掘り下げた書籍に触れてみたいと思ったからです。 割石氏は近大を卒業後、改めて針灸学校に入学して鍼灸師の資格を取得しました。 95年に開業して治療にあたる一方で、在野の研究者として古典を研究してきました。 本書もその成果の一端として著されたものです。 難経とは、中医学の聖典とされる「黄帝内経」を解説したものです。 黄帝内経は中医学のルーツといえる重要な書ですが、難解な言い回しでページ間でも矛盾があり古代中国人にとっても解釈に苦しむものでした。 そのため解説として後の世に著されたのが「難経」です。 しかし難経も現代日本人にとって十分に難解であり、各時代に様々な解説書が出版されてきました。 本書は平成の世に著されたもので、全八十一難について解説していました。 構成は漢文、訓読、重要部分の解説の3点で構成され、和訳は割愛されていました。 1.寸口脈 2.脈の陰陽とは 3.尺寸の脈 4.五臓と陰陽の脈 5.脈の幅と五行 6.脈の陰陽と虚実 7.三陰三陽の脈 8.腎間の動気 9.脈の遅数と陰陽 10.脈の五邪 11.腎気が衰退した脈 12.五臓の脈が途絶える時 13.四診の統合 14.脈が途絶える時 15.四季、五行、胃気の脈 16.脈診と腹診の総括 17.脈状と病症 18.脈と腹診 19.男女での脈差 20.陰陽の脈論 21.脈状と三焦の関係 22.是動病 23.三陰三陽脈の長さ 24.三陰三陽脈の途絶 25.心包論 26.15絡脈論 27.奇経八脈論 28.奇経の流注 29.奇経の病 30.栄衛の気 31.三焦論 32.心と肺は横隔膜の上にある 33.肺金と肝木の特別な役割 34.五臓と五感の関係 35.臓腑の位置 36.命門の役割 37.五臓の気の現れと通じる穴 38.原気は三焦に流れて全原穴に至る 39.五臓+命門=五腑+三焦の関係 40.臓が体表に繋がる穴と機能の矛盾 41.肝の両葉 42.古代の解剖と生理 43.水穀が入らないと 44.代謝を行う7つの部位 45.八会穴 46.老人と壮年の違い 47.顔面が寒に耐えられるとは 48.三虚三実 49.正経と五邪 50.四季の変化と五邪の循環 51.臓腑の病 52.臓腑の病の形 53.死に至る7段階 54.臓腑病の難治度 55.積聚論 56.五積論 57.五泄論 58.五種の傷寒 59.癇狂の症 60.頭心の病 61.神聖工巧の診断 62.五行穴に宿る三焦の原気 63.陰経と陽経で五行穴の穴性 64.陰経と陽経の相補性 65.五行穴での気の流れ 66.三焦の原気が流れる原穴 67.募穴と兪穴 68.要穴の運用 69.母経と子経 70.刺鍼の浅深 71.栄衛の気と鍼の浅深 72.迎随の気を整える 73.栄火穴の寫が井木穴の補となる 74.四季の治療 75.方位を当てはめた治療 76.捕寫論 77.上工と中工 78.鍼の捕寫 79.流体の中の捕寫 80.鍼の刺入と抜鍼 81.再びの肺虚肝実 以下略。 本書はこのように難経の全条文について、解説されていました。 キモになるのは著者の解説で、伝統中医学の智慧を臨床経験と古典研究を元に紐解いていました。 引用は古典・中医学・現代医学など多岐に渡り、巻末の参考文献は黄帝内経から、難経の「集註」や「鉄鑑」などの様々な解説書、日本鍼灸、漢方、易経や老子、薬理学や量子論にまで及んでいました。 そのため読者を選ぶ敷居の高さがあり、中医学の世界観を知悉し、難経の基本を学んでいないと本書の表層をなぞることも難しいと感じました。 評者は生半可な知識で手に取ったので力及ばず、再読を繰り返しながら理解を深めたいと思っています。
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