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明治の文学(第15巻) 斎藤緑雨
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明治の文学(第15巻) 斎藤緑雨

斎藤緑雨(著者), 坪内祐三(編者), 南伸坊(編者)

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明治の文学(第15巻) 斎藤緑雨

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商品詳細

内容紹介 内容:短文・寸評・警句:おぼえ帳. ひかへ帳. 眼前口頭. 青眼白頭. 半文銭. 評論:小説八宗. 小説評註. 新体詩見本. 正直正太夫死す. 大いに笑ふ. 小説:油地獄. かくれんぼ. 遺稿・談話:デコさんの記. 小田原日記. 短信. もゝはがき. 『かくれんぼ』故斎藤緑雨君談話. 解説:生まれ年とペンネ-ム 南伸坊著. 同時代人の回想:故緑雨君を追懐す 坪内逍遥著
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2002/07/25
JAN 9784480101556

明治の文学(第15巻)

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商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2011/07/07

大好きな作家、と言いますか、戯作者と言った方が良いのか・・・もっと知られて読まれても良いのに、と思います。 有名な警句の他にも小説や談話も収録されていて、大好きな一冊です。

Posted by ブクログ

2010/01/24

今から142年前の1868年1月24日に神戸に生まれた小説家・評論家。樋口一葉は24歳で斎藤緑雨は36歳という、ふたりとも早すぎる死でした。 彼の名前は、樋口一葉がらみで出てきて知りましたが、彼女との師弟関係というか恋愛関係というか、ともかく浅からぬ仲だったことは確かで、樋口一...

今から142年前の1868年1月24日に神戸に生まれた小説家・評論家。樋口一葉は24歳で斎藤緑雨は36歳という、ふたりとも早すぎる死でした。 彼の名前は、樋口一葉がらみで出てきて知りましたが、彼女との師弟関係というか恋愛関係というか、ともかく浅からぬ仲だったことは確かで、樋口一葉は日記にもそっと書いていたり、斎藤緑雨も、彼女の死後に全集の編集に尽力したり遺族の面倒を見たりして世話を焼いているところをみると、あるいは一葉日記を手元に置いて離さなかったことも考えると、想像以上の思い入れがあったはずです。 それにしても、その当時、森鴎外が創刊した文芸雑誌「めさまし草」には、三人冗語、という合評欄があって、そこに森鴎外・幸田露伴・斎藤緑雨の3人が評者として書いたものが大人気だったといいますが、前者の2人の押しも押されぬ現在にいたっての知名度の高さに比べて、何ともひとり斎藤緑雨だけがあまりにも低い評価であることでしょうか。 私は学校や町の図書館で、明治文学全集やなんかを読んだりした時に出会って、独特の言い回しの文章やグサッと来る警句というかアフォリズムに注目してすぐに気に入ったのでした。 単なる皮肉屋とか野次馬くらいにおとしめられている現状は、おそらく直接には、同時代のやり玉に挙げられた作家・政治家・評論家たちから煙たがられた結果の抹殺に近い無視が原因だと考えられますが、思えば死後の作家の評価などというものは、読者というか読まれ方が左右するというより、いかに信奉者が強力にデモンストレーションしたかということで、無名の宮澤賢治がクローズアップされて世界的作家にまで誇大成長することになったり、角川書店が大々的に売ろうとするキャンペーンで、テレビCMや映画化や膨大なPRをした結果、横溝正史や森村誠一が数百倍読まれるようになったり、けっこう恣意的に操作できることが証明されています。 もちろん、その作家にそれだけの評価に値する存在証明(ここ、『人間の証明』にかけてあります、蛇足ですが)としての内容と質があった訳ですが。 これは、名指しした3人の作家の名誉のためにも、あるいは私自身がかなり好きなこともありますので言っておかなければなりません。  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 「拍手喝采は人を愚にするの道なり。つとめて拍手せよ、つとめて喝采せよ。渠(彼)おのづから倒れん」 「(広い宇宙といっても間違いないものがふたつある)我が恋と、天気予報の『ところにより雨』」  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ところで、本書は近年の明治文学再評価の牽引者のひとりである坪内祐三の手によって編集されたシリーズの中のもので、今みわたしても文庫本などにも手軽に読める斎藤緑雨の本がない現状に救世主のように現れた一冊です。 スパッとみごと一刀両断に切って見せてくれるアフォリズムがあり、情緒漂う花柳小説あり、真摯で諧謔な日記あり、そして圧巻というかお見事というか、自分の死亡広告も書いたというちょっと変わった一面もある中身は、さて彼の再評価のターニングポイントになるのかどうか。

Posted by ブクログ

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