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もうひとつの季節 中公文庫
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もうひとつの季節 中公文庫

保坂和志(著者)

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もうひとつの季節 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社/
発売年月日 2002/04/25
JAN 9784122040014

もうひとつの季節

¥220

商品レビュー

3.7

16件のお客様レビュー

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2024/02/04

たまたま『〈私〉という演算』を読んだから余計にこう感じるのかもしれないけれど、保坂はここに来て彼のエッセイで愚直に追及していた「死」を問う問題を小説でも果敢に問うているように映る。いや、逆だろうか。この作品が端緒となって保坂は「死」を問う必然を見出したのか? どちらにせよこれらの...

たまたま『〈私〉という演算』を読んだから余計にこう感じるのかもしれないけれど、保坂はここに来て彼のエッセイで愚直に追及していた「死」を問う問題を小説でも果敢に問うているように映る。いや、逆だろうか。この作品が端緒となって保坂は「死」を問う必然を見出したのか? どちらにせよこれらの仕事のあと『生きる歓び』や『カンバセイション・ピース』といった、「生死」のみならず「世界」をそのノイズ(雑音)まで含めてていねいに含み入れ、カオスで豊饒な「世界」をそのまま表象する試みが始まったのかなと素人考えで批評家ぶってしまう

Posted by ブクログ

2020/03/18

出来事を並列に表記することで 著者は一面的ではないこの世界を できるだけ掬い取ろうとしているように見える。登場人物の会話にも同じようなことを感じる。 なんでもないようなことで満たされた、 幸せな時間がゆっくりと確実に流れていく、 現実的でいて夢のような時空間。 意識...

出来事を並列に表記することで 著者は一面的ではないこの世界を できるだけ掬い取ろうとしているように見える。登場人物の会話にも同じようなことを感じる。 なんでもないようなことで満たされた、 幸せな時間がゆっくりと確実に流れていく、 現実的でいて夢のような時空間。 意識が解きほぐされていつの間にか 曖昧な次元に連れてこられるような そんな稀有のお話です。 読後は何とも言えない心地よさになりました。

Posted by ブクログ

2015/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大人の童話のようでありながら、哲学的内容が随所に現れてきます。でも、なんといっても魅力的なのは、主人公とその息子クイちゃん、便利屋の松井さんとその妹、それと猫の茶々丸。この四人と一匹の関係のほんわりとした温かさが羨ましい。このような関係の永続性をつい願ってしまうのですが、悲しいかなそれは叶えられないものです。だから、その刻その刻の束の間の関係が愛しく、振り返ると切なくなるのです。

Posted by ブクログ

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