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一神教の誕生 ユダヤ教からキリスト教へ 講談社現代新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2002/05/22 |
JAN | 9784061496095 |
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一神教の誕生
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商品レビュー
3.4
17件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
一神教における神と人の関係性について。キリスト教はユダヤ教からの分派から生じた世界宗教ではあるけど、決して旧来のユダヤ教から正しい位置にあるわけではない。キリスト教は、イエスが告知した「神の支配」の現実が事実である可能性に賭けている(ユダヤ教はそれを傍観している状態)。イエスが伝えてきた神の支配が「全てのもの」に関わるという性質が、イエスの死後に出来たエルサレム初期共同体によって「一部の」人びとの生活スタイルに改変されることで、「教会」の成立へと向かった。この聖俗を切り分ける「人による人の支配」こそが、世俗の支配者による「支配の仕事」を大幅に減らし、ヘレニズム時代以降の西洋社会を安定させるに至った。 教会のいう「神の支配」とは、「教会の支配」というべきか、「分け隔てしない」ところの神が自分を受け入れない者について「分け隔て」してしまっているのだ。
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ここまで突き詰められることで、教会へのもやもやした気持ちが晴れます。 だからといって、不信仰になるわけでもなく。 不思議な宗教です。
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仏教に続いて、ユダヤ教からキリスト教へとつながる一神教がどのように成立していったのかを解明する一冊を読了。 私のような無縁の者にはわかりかねますが、唯一の神を信じるはずの一神教が、成立当初は御利益宗教だったという指摘が何とも皮肉に思えます。
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