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江戸のまかない 大江戸庶民事情
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 2002/01/31 |
JAN | 9784062111126 |
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江戸のまかない
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本書の著者の処女作は、昭和54年(1979年)発行の「大江戸神仙伝」で、現代人が江戸にタイムスリップをしたという内容のヒット作だが、それ以来著者は江戸時代の様々な風俗や社会システムを肯定的に取り上げたシリーズ物を出してきていた。 一方日本は、1970年代に高度成長が終焉し爛熟...
本書の著者の処女作は、昭和54年(1979年)発行の「大江戸神仙伝」で、現代人が江戸にタイムスリップをしたという内容のヒット作だが、それ以来著者は江戸時代の様々な風俗や社会システムを肯定的に取り上げたシリーズ物を出してきていた。 一方日本は、1970年代に高度成長が終焉し爛熟の80年代とバブル経済、その後の1990年代以降の失われた20年を経て現在に至るが、本書のシリーズが一貫として主張している「江戸期の日本も、なかなかいい時代だった」とのテーマは、高度成長期にはそれへの「アンチ」として、その後の時代には「過去の再評価」としておもしろい切り口であると、多くの人々に受け入れられてきたのではないかと思った。 著者は、江戸時代をテーマとして多くの著作を出しており、もう江戸時代について書く材料はあまりないと思われていたが、本書で取り上げている「江戸のまかない」についての探求もなかなか面白いと思ったし、「江戸の楽しみ」「江戸の暮らし」についても興味深く読めた。 また、上野公園の西郷さんの銅像の碑文の漢文についての考察もおもしろい。明治期の知識人の高度な格調高い漢文作成能力と、日本においての中国文化の位置を想像させてくれる内容と感じた。 しかし、本書の文体はいかにも古臭くも思える。年配者には慣れた文体かもしれないが、今様ではない。著者はもともと作家でも学者でもなく、理系の研究者だったと記憶しているが、「江戸時代はすばらしい」とのひとつのテーマでこれだけの多くの著作を出し、長い期間の作家生活をおくってきたことを考えると、それなりに評価できると思った。 本書は、読む前から「江戸時代はいい時代だった」との内容がわかる期待を裏切らない本である。安心はできるが驚きもなく、読後に期待以上の内容も感じられない「予定調和」の本であると思う
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