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殺人症候群
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殺人症候群

貫井徳郎(著者)

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殺人症候群

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 双葉社/
発売年月日 2002/02/05
JAN 9784575234312

殺人症候群

¥220

商品レビュー

3.6

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2018/11/13

「殺人症候群」 症候群シリーズ第三弾。 症候群シリーズとは、岡嶋二人の捜査0課シリーズの中断を惜しんだ貫井が「設定をそのまま借りてオリジナルのストーリーを書いた」小説である。警視庁警務部人事二課に所属する環敬吾がリーダーを務める特殊工作チームのリーダーの活躍を描くシリーズも...

「殺人症候群」 症候群シリーズ第三弾。 症候群シリーズとは、岡嶋二人の捜査0課シリーズの中断を惜しんだ貫井が「設定をそのまま借りてオリジナルのストーリーを書いた」小説である。警視庁警務部人事二課に所属する環敬吾がリーダーを務める特殊工作チームのリーダーの活躍を描くシリーズものだ。殺人症候群は、失踪症候群、誘拐症候群に続く第三弾で、失踪、誘拐共に未読でありながらも、殺人症候群が一番面白いとのことで先に手にとってしまった。 環の特殊工作チームは、警察組織が扱いにくい事件を捜査し真相を追い求める。主なメンバーは、原田 柾一郎(私立探偵)、武藤 隆(托鉢僧)、倉持 真栄(肉体労働者)である。彼らが何故環に協力する様になったかその多くは殺人症候群では語られない為、恐らく第1弾の失踪症候群を読む必要がある。 今回環がチームに調査を依頼したものは、精神疾患や未成年等の理由で人殺しをしながらも、刑を執行されない、もしくは軽い刑で刑期を終えた前科者が連続して死んでいる事件。これら複数の事件は起きた場所や被害者の関係等がバラバラ。他殺の確証も無い。ただ、何かが裏で動いている可能性があると環は睨んでいた。環の依頼を受けるメンバー達であったが、倉持はこの件は下りるという。この初めての出来事に原田と武藤は驚きながらも調査を開始するが、やがて倉持が別行動で事件を追っていることが判明する。 人を殺したのに精神的に判断がつかない状態だったから結果的に刑は軽くなる、未成年だから更生させる為に少年法に従う、このような法の不完全さを問う小説は多い。殺人症候群もその一つであり、倉持と環は真逆の立ち位置に立ち、武藤と原田はその中間値に立つことになる。これだけ多くの小説が出る理由は一つしかないように思う。それは、法は不完全であり、不完全を埋めようとしない政府の責任は重く、それを利用する悪徳弁護士、犯罪者や予備軍が多過ぎるからだ。 個人的な見解としては、環チームが正義の下、法を破る違法捜査を必要悪として実施しているならば、今回の犯罪行為も必要悪ではないかと考える。法があまりにも不完全であり、その不完全さを埋めようとしない、利用する悪人ばかりが蔓延るならば、何故必要悪を絶対悪と罰することが出来ようかと思うのだ。 この点に関して環自身の考えは明らかにならない。それはずるいのではないか?と思う。結局は法の下、私罪による処罰はダメで、正義の旗を掲げる環チームの違法捜査はアリと言うのは理解し難い。勿論、環チームは警察であり、法を問う組織ではないから議論の余地は無いとは分かるものの、そんな話を皆したい訳じゃないのだ。 話は変わるが、小説など様々な媒体で法の不完全さを問うものは多いはず。政治家などはこれらを読み、何を感じるのだろうか。所詮はフィクションだからと相手にしていないのだろうが、フィクションからノンフィクションに行動を起こすことが必要だろうし、自分はどう考えるかを思考すべきだと常々思う。法改正を実質的に下せる立場にあるのは間違い無いのだから。不倫や不正ばかりしてるけど何のために政治家なんすか?と毎度思うのは国民の勝手なんだろうか?そんな訳ないですよね。

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2018/11/09

小林由香氏の『ジャッジメント』は「復讐法」なるものが 成立した世界のお話だったけれど、今現在の世の中は 無慈悲に奪われた命の代償は無く、 連鎖されるような無神経な暴力に遺族は翻弄され 己の在り方まで問われる。 少年法・心神耗弱という理由で守られる加害者たち。 我が子を生かすために...

小林由香氏の『ジャッジメント』は「復讐法」なるものが 成立した世界のお話だったけれど、今現在の世の中は 無慈悲に奪われた命の代償は無く、 連鎖されるような無神経な暴力に遺族は翻弄され 己の在り方まで問われる。 少年法・心神耗弱という理由で守られる加害者たち。 我が子を生かすために犯罪に手を染めている母。 人はどこまでも残忍で愚かなんだろうかと 考えさせられる題材でもある。 『愚行録』といい、人間の愚鈍さを描かれるのがうまいなと思う。

Posted by ブクログ

2018/06/17

警視庁内には、捜査課が表立って動けない事件を処理する特殊チームが存在した。そのリーダーである環敬吾は、部下の原田柾一郎、武藤隆、倉持真栄に、一見無関係と見える複数の殺人事件の繋がりを探るように命じる。

Posted by ブクログ

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