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妻の帝国 ハヤカワSFシリーズJコレクション
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妻の帝国 ハヤカワSFシリーズJコレクション

佐藤哲也(著者)

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妻の帝国 ハヤカワSFシリーズJコレクション

定価 ¥1,870

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房/
発売年月日 2002/06/30
JAN 9784152084231

妻の帝国

¥220

商品レビュー

3.4

7件のお客様レビュー

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2024/11/07

何かのオススメで見かけた本。 よく考えたら作者の訃報に合わせて話題になっていたのかもしれない。 バリバリのディストピア小説。 普段読まないジャンルなので、つっかえつっかえしつつ、なんとか読了。 怖いし不気味で意味不明なのだけど、何もわからないまま、業界用語や形式や役職名だけが空...

何かのオススメで見かけた本。 よく考えたら作者の訃報に合わせて話題になっていたのかもしれない。 バリバリのディストピア小説。 普段読まないジャンルなので、つっかえつっかえしつつ、なんとか読了。 怖いし不気味で意味不明なのだけど、何もわからないまま、業界用語や形式や役職名だけが空回って、力を持っていく世界は容易に想像できた。 大人の社会って、けっこうなところ、実はこれなんじゃないのかな。 トランプ大統領再選のニュースがかしましい朝、この本を読むことになんとなく感じる皮肉よ。 作品のラストで、わたし、がどうなるのか、無道や波風先生や不由子がなんなのか、よくわからないまま、ハラハラ読むが、え、こういう終わり方なんだ?と思った。 そこに何かの仕掛けがあるわけではないんですね。 たみめーる、とか、まるみん、の言語チョイスに吹き出した。 後書きを読んで1984の凄さが間接的にわかったと同時に、作者は佐藤亜紀の夫だったと知ってびっくり。 バルタザールの人かあ。夫婦そろって凄いな。

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2024/06/22

評価とか感想が難しいタイプの本。筋書きだけでもよくわからないが、普通の一般市民であるはずの妻が理想に向けて行動を起こした結果、とてつもない革命と破滅を引き起こす様子を、夫の目線から綴っている…んだけど、言わずともわかる『民衆感覚』のみによる民衆国家による統治体制は馬鹿馬鹿しくも妙...

評価とか感想が難しいタイプの本。筋書きだけでもよくわからないが、普通の一般市民であるはずの妻が理想に向けて行動を起こした結果、とてつもない革命と破滅を引き起こす様子を、夫の目線から綴っている…んだけど、言わずともわかる『民衆感覚』のみによる民衆国家による統治体制は馬鹿馬鹿しくも妙にリアリティがあり、ブラックユーモア、って感じ。

Posted by ブクログ

2018/06/06

民衆細胞と個別分子のどっちなのかが気になってくる。なんかそればっかりだし。空気を読めれば民衆細胞になってなんかみんな雰囲気で全部分かるけど、空気が読めないと個別分子で排除される。これが理想、ってこれまんま村社会じゃねーか!村社会が嫌われるばっかりに、近未来ではみんな空気も読むもな...

民衆細胞と個別分子のどっちなのかが気になってくる。なんかそればっかりだし。空気を読めれば民衆細胞になってなんかみんな雰囲気で全部分かるけど、空気が読めないと個別分子で排除される。これが理想、ってこれまんま村社会じゃねーか!村社会が嫌われるばっかりに、近未来ではみんな空気も読むもなく、他の人のこと全然分かんねー、ってなって、やっぱり空気読む社会の方が良いわーってなったんかもしれん。揺り戻しってやつか。 まぁそんな難しい話で延々語られるのはSFの常なんであって、しかしここで一言引用するならば、「なんという変態野郎であろうか。」ですよ。最後に出てくる針原のかなり常軌を逸しているっぷりは、変態仮面にライバルで登場しても良いんじゃないかってレベルで、そこに「なんということでしょう」的なビフォアアフターな言葉を被せると、なんだか文学的になってぐっと心に突き刺さる。

Posted by ブクログ