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妻の帝国 ハヤカワSFシリーズJコレクション
定価 ¥1,870
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房/ |
発売年月日 | 2002/06/30 |
JAN | 9784152084231 |
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妻の帝国
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商品レビュー
3.5
6件のお客様レビュー
評価とか感想が難しいタイプの本。筋書きだけでもよくわからないが、普通の一般市民であるはずの妻が理想に向けて行動を起こした結果、とてつもない革命と破滅を引き起こす様子を、夫の目線から綴っている…んだけど、言わずともわかる『民衆感覚』のみによる民衆国家による統治体制は馬鹿馬鹿しくも妙...
評価とか感想が難しいタイプの本。筋書きだけでもよくわからないが、普通の一般市民であるはずの妻が理想に向けて行動を起こした結果、とてつもない革命と破滅を引き起こす様子を、夫の目線から綴っている…んだけど、言わずともわかる『民衆感覚』のみによる民衆国家による統治体制は馬鹿馬鹿しくも妙にリアリティがあり、ブラックユーモア、って感じ。
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民衆細胞と個別分子のどっちなのかが気になってくる。なんかそればっかりだし。空気を読めれば民衆細胞になってなんかみんな雰囲気で全部分かるけど、空気が読めないと個別分子で排除される。これが理想、ってこれまんま村社会じゃねーか!村社会が嫌われるばっかりに、近未来ではみんな空気も読むもな...
民衆細胞と個別分子のどっちなのかが気になってくる。なんかそればっかりだし。空気を読めれば民衆細胞になってなんかみんな雰囲気で全部分かるけど、空気が読めないと個別分子で排除される。これが理想、ってこれまんま村社会じゃねーか!村社会が嫌われるばっかりに、近未来ではみんな空気も読むもなく、他の人のこと全然分かんねー、ってなって、やっぱり空気読む社会の方が良いわーってなったんかもしれん。揺り戻しってやつか。 まぁそんな難しい話で延々語られるのはSFの常なんであって、しかしここで一言引用するならば、「なんという変態野郎であろうか。」ですよ。最後に出てくる針原のかなり常軌を逸しているっぷりは、変態仮面にライバルで登場しても良いんじゃないかってレベルで、そこに「なんということでしょう」的なビフォアアフターな言葉を被せると、なんだか文学的になってぐっと心に突き刺さる。
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とてつもない小説にぶち当たってしまった。どこがとてつもないのかを説明できない自分の貧困な脳ミソを恥じつつもあえて感想を伝えるとすれば、ふと見上げた空にそこそこの大きさを持った真っ黒な何かが浮かんでいるのに気がついてしまったということかな。
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