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十牛図を歩む 真の自己への道
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十牛図を歩む 真の自己への道

上田閑照(著者)

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十牛図を歩む 真の自己への道

定価 ¥2,640

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 大法輪閣
発売年月日 2002/11/10
JAN 9784804611891

十牛図を歩む

¥1,980

商品レビュー

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2012/11/17

牛(本来の自己)を探し求める過程が、10段階にわたって描かれている「十牛図」。 第7からは、牛も消えたり、何もかも消えたり、かといって、再び、現実に戻ったりと、 認識の「頓悟禅」(質的飛躍)の段階を示している。 割合平易な言葉で書かれているので、分かりやすいといえば分かり...

牛(本来の自己)を探し求める過程が、10段階にわたって描かれている「十牛図」。 第7からは、牛も消えたり、何もかも消えたり、かといって、再び、現実に戻ったりと、 認識の「頓悟禅」(質的飛躍)の段階を示している。 割合平易な言葉で書かれているので、分かりやすいといえば分かりやすいが、禅の本質が「教外別伝」「只管打座」であるので、限りなく深いといえば深い。 後半は、坐禅を組むことについて書かれていて、非常に参考になるのではないかと思う。 特に、グレーニング氏の「参禅記」は、「坐禅をして何か得られるものがあるのか、なにか良いことでもあるのか」という、我々が普通に思うようなことから、 「鐘のゴーンと一体になって見せよ」という考案に深く没頭する深さまで、描かれていて、私たちが、「禅とはこのようなものか」を文字の上で知る大きな参考となることであろう。

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2009/05/24

図書館で借りた。 禅の道に入ろうとする人に対して与えられる 4つのテクストのうちの一つである十牛図の 内容を解説しながら禅についても述べている。 (4つをまとめて四部録といい、他は信心銘、証道歌、坐禅儀) 尋牛、見跡、見牛、得牛、牧牛、騎牛帰家、忘牛存人、人牛倶忘、 返本還源...

図書館で借りた。 禅の道に入ろうとする人に対して与えられる 4つのテクストのうちの一つである十牛図の 内容を解説しながら禅についても述べている。 (4つをまとめて四部録といい、他は信心銘、証道歌、坐禅儀) 尋牛、見跡、見牛、得牛、牧牛、騎牛帰家、忘牛存人、人牛倶忘、 返本還源、入廛垂手 という10の段階で表されている。 得牛以降のどの段階でも、そこで良いと思うと天狗禅になる、と 戒めてあるのが印象的だった。 身につける技術のモデルとしてもいいものだと感じる。 他に著者の講演の「坐禅と参禅」、グレーニング夫人という方が 参禅したときの心境の記録である「参禅記」というものが入っている。 「参禅記」は禅の様子が分かって面白い。 オイゲンヘリデルの『日本の弓術』を読んでいる気分になった。

Posted by ブクログ

2009/05/05

「十牛図」とは真の自己を追い求める思索の過程を、 牛を探す牧人の姿に映して十枚の図にまとめたものです。 禅を学ぶ人に対して最初に与えられる基本的なテキストの 一つだとか。 この本では十牛図の一枚一枚を丁寧に読み解いていきます。 描かれた図だけでなく、図に添えられた文(序と頌:じ...

「十牛図」とは真の自己を追い求める思索の過程を、 牛を探す牧人の姿に映して十枚の図にまとめたものです。 禅を学ぶ人に対して最初に与えられる基本的なテキストの 一つだとか。 この本では十牛図の一枚一枚を丁寧に読み解いていきます。 描かれた図だけでなく、図に添えられた文(序と頌:じゅ)の 細かな表現にまで言及していました。 読んでいる内にちんぷんかんぷんになりますが、面白かったです。 「自己実現」と口で言うのはたやすくても、実際にはどれほどの 苦悩を伴うのかを垣間見た気がしました。 巻末に収録されているリース・グレーニング『参禅記』もためになります。

Posted by ブクログ