- 中古
- 書籍
- 書籍
謎解き 伴大納言絵巻
定価 ¥2,090
770円 定価より1,320円(63%)おトク
獲得ポイント7P
残り1点 ご注文はお早めに
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館/ |
発売年月日 | 2002/07/20 |
JAN | 9784096262214 |
- 書籍
- 書籍
謎解き 伴大納言絵巻
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
謎解き 伴大納言絵巻
¥770
残り1点
ご注文はお早めに
商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
絵巻物の謎を、最新の学問の成果と緻密な観察眼で明らかにしてゆく。 絵巻物に如何に多くのことが描かれているか、に驚かされる。 仕草、行為を読み解くとそこには豊饒な世界が広がっている。 高畑勲が、この絵巻をアニメーションの原型(プロトタイプ)として絶賛したのは、尤もなことだ。 「伴...
絵巻物の謎を、最新の学問の成果と緻密な観察眼で明らかにしてゆく。 絵巻物に如何に多くのことが描かれているか、に驚かされる。 仕草、行為を読み解くとそこには豊饒な世界が広がっている。 高畑勲が、この絵巻をアニメーションの原型(プロトタイプ)として絶賛したのは、尤もなことだ。 「伴大納言絵巻」は応天門の変の後に、後白河法皇が描かせた絵巻だ。 大納言伴善男の陰謀が時系列で描かれている。 「伴大納言絵巻」には、その比定をめぐって70年間論争が繰り広げられたを「謎の人物たち」がいる。 それは「後ろ姿をみせる人物たち」だ。 本書は、その混迷に終止符を打つ。 謎解きには、時に「幸運」が必要だ。 美術史家山根有三が、「絵巻物」を所有する出光美術館の理事になった幸運が、一紙の脱落を立証せしめることになった。 「後ろを向いた謎の人物たち」は、一紙脱落によって生み出された「擬似問題」(pseudo problem)だったのだ。 つまり、落丁のある本を「あーでもない、こーでもない」と論評していたのが、過去70年の混迷の姿だと言うことが明らかとなったのだ。 レベルは格段に落ちるが、これと同じ経験をしたことがある。 蓮實重彦の(当時の¥新刊「夏目漱石論」を嬉々として舐めるように読んでいた時のことだ。 あるところから突然、蓮實の論旨が分からなくなった。 蓮實の文章は句点がずっと続き、長く晦渋だと思う言われる。 しかし、それまで取り立てて蓮實の文章を晦渋などと思ったことはなく、却って、論理的で知的でエロチックな文章であると愛読してきた。 ところが、本書は読み進めることが出来ない。 そこには、物凄い飛躍があるのだが、蓮實重彦のことだ、きっと深謀遠慮が秘められているに違いないと悩むこと7日。 ふと、ページの表記を見て驚いた。 ページが何ページも飛んでいるのだ。 この混迷の7日間が、本書で指摘する「混迷の70年間」のささやかな例証だ。
Posted by
誤り多すぎなので修正。BS歴史館「日本のフィクサー・藤原氏」で伴善男冤罪の話をやってて、絵を見た人たちが「こいつが真犯人なんだ」って指した人物の絵が薄くなってるという話が面白かったので読んでみた。作者の黒田先生はかなり熱い人で、あくまでも絵巻の謎解きであって史実をまぜこぜにしては...
誤り多すぎなので修正。BS歴史館「日本のフィクサー・藤原氏」で伴善男冤罪の話をやってて、絵を見た人たちが「こいつが真犯人なんだ」って指した人物の絵が薄くなってるという話が面白かったので読んでみた。作者の黒田先生はかなり熱い人で、あくまでも絵巻の謎解きであって史実をまぜこぜにしてはいかんと、のっけから怒られるのでそれは置いといて。主題の謎解きも面白いけど、絵に描かれたままを読みとってクリアに解説してくれる、観賞に最適なガイド本で、絵巻をじっくり見たくなった。訂正)ボストン美術館展で観た平治物語絵巻とちょと混同。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
9世紀の謎の応天門の炎上。これにより伴善男大納言が失脚し、藤原氏が地位を固めたと言われるが、この絵巻は12世紀後半に約400年後に説話を基にして書かれたという。この中に登場する源信、藤原良房、基継、良相そして伴善男等の浮沈がドラマティックに描かれている素晴らしい作品ですが、盗み聞きをしている謎の人物は誰なのか?(この5名の誰か?)などと興味深い論争が70年も続いているそうで、それの解き明かしが楽しい推理です。スタジオ・ジブリの高畑勲監督も著述、絶賛しているそうです。確かに通じるところがありそうです。
Posted by