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日本近代思想史序説 明治期前篇(下)
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新日本出版社 |
発売年月日 | 2002/06/30 |
JAN | 9784406028844 |
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下巻では、天賦人権説をめぐって植木枝盛や馬場辰猪らの思想をとりあげるとともに、上巻に引きつづいて加藤弘之・福沢諭吉の立場に対する批判が展開されています。 次に、父と娘との対話形式で、二葉亭四迷によるベリンスキーの紹介について触れられています。著者はマルクス主義の立場に立つ哲学者...
下巻では、天賦人権説をめぐって植木枝盛や馬場辰猪らの思想をとりあげるとともに、上巻に引きつづいて加藤弘之・福沢諭吉の立場に対する批判が展開されています。 次に、父と娘との対話形式で、二葉亭四迷によるベリンスキーの紹介について触れられています。著者はマルクス主義の立場に立つ哲学者であり、ヘーゲル流の観念論の限界を克服するにはいたらなかったものの、弁証法的な思索を展開したベリンスキーに一定の評価をくだすとともに、まだヘーゲルの思想について充分に理解されていなかった当時の日本において、二葉亭がベリンスキーの思想を受容しようと努めていたことを検討しています。 このほか、中江兆民によるヴェロンの美学の受容や、森鴎外によるハルトマンの美学の紹介などをとりあげ、西洋の新しい思想を日本にとりいれようと格闘していたこの時代の思想家たちのすがたをえがきます。 さらに、岡倉天心と高橋由一を中心に明治前期の美術の動向や、近代法の継受などのテーマもとりあげられています。あつかわれているテーマは網羅的とはいいがたいように思いますが、それでも著者自身の関心にそって明治前期の思想状況の諸相がていねいに解説されています。
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