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ぼくのお姉さん 偕成社文庫3241
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ぼくのお姉さん 偕成社文庫3241

丘修三(著者), かみやしん(その他)

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ぼくのお姉さん 偕成社文庫3241

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 偕成社/
発売年月日 2002/09/01
JAN 9784036524105

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商品レビュー

4.6

18件のお客様レビュー

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2025/09/06

他の方のレビューを事前に読み、この本が障害者について書かれた児童文学書ということだけはわかっていた。手に取ることがなく月日が過ぎていたが、偶然図書館で見つけて借りて読んでみた。想像以上にすばらしい本だった。この本が初めて世に出たのは1986年で、今の読者からすると古く感じる箇所も...

他の方のレビューを事前に読み、この本が障害者について書かれた児童文学書ということだけはわかっていた。手に取ることがなく月日が過ぎていたが、偶然図書館で見つけて借りて読んでみた。想像以上にすばらしい本だった。この本が初めて世に出たのは1986年で、今の読者からすると古く感じる箇所もあるかもしれない。しかしその年月の経過をものともしないような、物語としての“力”が感じられる。 私が一番に感じたのはそのリアルさだ。言うなれば、収録された6編の短編が作り物ではない、実際にあった話を再構成したノンフィクションと言われても信じてしまうような現実感をもった作品なのだ。6編それぞれは平均で1編30ページ程度なので、すぐに読めてしまう。しかし1編を詠み終わって本を閉じるたびに、目を閉じて登場人物がその後どうなったかを想像せずにはいられない。それくらいのリアルさがある。 たとえば1編目の「ぼくのお姉さん」。小学生の正一は二人っきりのきょうだいで17歳の姉がいるが、そのお姉ちゃんはダウン症という障害者で、最近、障害者作業所に通い始めた。このお姉ちゃんを正一は嫌いではない(だってたった1人の姉だから)が、友だちに姉のことでからかわれたりすると複雑な気分になる。そんななか、学校の宿題で「自分の兄弟のことを作文に書く」という課題が出される。なんてことはない題だけど、正一にとっては姉のことをどう書けばいいのか、いい考えが全然浮かばない。だって何を書いても、他人からは姉のことを笑ったり馬鹿にしたりするネタにされかねないから。 しかし1編目の後半で、お姉ちゃんは家族みんなのためにとても素敵な“もてなし”を考えていたことがわかる。もちろんダウン症の姉が高価なものは用意できない。でも姉が普段から、自分が家族から受けてきた愛情や親切に見合う大きさのものを、自分なりに考えて家族に返したいという心はずっと持ち続けていた。その姉の思いは家族にうまく伝わるのだろうか?それはこれからの読者のお楽しみとして書かずにおきたい。 なお結末では、作文の宿題で悩み続けていた正一が、姉からの“もてなし”を受けた夜、机に向かうなり、まるで姉について書きたいことが次々と湧き上がってくるかのように原稿用紙を埋めていく。冒頭はこうだ-「ぼくのお姉さんは、障害者です」。ここで一編目は終わる。でも正一がどんな作文を書いていくのか、読後の私の心の中にも次々と浮かんでくる。正一はたぶん姉のそっくりそのままの姿を書くだろう。17歳なのにひらがなも満足に書けないし数の計算もできない、見た目もはっきり言ってアレだ。でも家族のみんなに思わず涙を流させるくらい優しい心を持っているんだと。そして私はこうも思う。その作文を読んだ他人は、姉を馬鹿にするどころか、家族と同じように涙を流さずにいられないだろうと。 このように、この本では障害者の“がんばり”も“健常者になるのを目指すこと”も“特別な才能”もでてこない。物語の結末も、いわゆる盛り上がるような終わり方ではない。しかしだからこそ、私が冒頭で書いたようにこの本は「すばらしい」のだ。だって作者は物語を盛り上がらせる技量に欠けているのではない。障害者やその周囲にいる人たちが物語のあとでどう展開していくかを、読者の想像力にゆだねているのだ。だからある意味で、この本の物語を尻すぼみだと感じた読者は、想像力が足りないということを証明されているようで、おそろしい。 6編目の「ワシントンポスト・マーチ」は脳性まひで特別支援学校小学部6年生の男子の「ぼく」が主人公。ぼくは体に緊張がはしって自分の意のままに動かせないとき、ワシントンポスト・マーチを心のなかでがんがん歌う。つまりぼくは自我が芽生え始めて心の成長が著しい、どこにでもいる高学年の児童。ただ体が自由に動かないだけ。 そんなぼくは結末で、姉の結婚式を迎えるなかでいろいろあった自分の体験をふまえて、クラスメイトの美雪に向かって心のなかでよびかける-「美雪、しっかりしろよ。おれたちがしっかりしなきゃだめなんだぞ!」 これも、物語がおわったあとを想像するのも楽しい。 -自分がこう思ったらそう突き進まずにはいられないぼくは、聴覚が優れていることから作編曲家を目指し、体を自由に動かせずとも曲を作れる最先端の機器を使いこなし、とうとうオリンピック(パラリンピックにあらず)の開会式で、車いすに乗る世界初のドラムメジャーとしてマーチングバンドの先頭を行進する-私はそんな場面を想像してみた。

Posted by ブクログ

2023/11/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

巻頭に置かれた「ぼくのお姉さん」は、小学生の時に確かに読んだ。たぶん道徳の時間だろう。国語の教科書ではなかったと思うから。 それと意識したわけではなく、お勧めの児童書を繙いてたまたま再開した。そして一瞬で思い出した。「あ、あなた以前にお会いしことありますよね?」って。 何度も繰り返し読んだような話ではない。 たぶんどこかで一度目にしただけの話のはずだ。 それでも強烈な印象を残している。 幼いころの読書体験には、そういう強烈なものがいくつかある。 だからこそ、本は小さいころにできるだけ読ませたいと思う。 話が逸れた。 再会して、そして泣いた。 子どもの頃もいい話だと思ったはずだけれど、さすがに泣いてはいないと思う。 〈以下ネタバレ〉 作業所で一ヶ月働いて三千円。 その三千円をそっと三万円に変える父親の優しさと見守る家族の温かさ。 三千円という勲章を誇り、讃える姿に胸打たれると同時に、普段から虐げられてそれが日常となっている障がいを持つ方々に対する冷酷さ。 感動と反省が綯い交ぜになった涙がとまらない。 (いま読み返してやっぱり泣いている) 表題作以外も全編が障がいを持った子どもとそれをとりまく大人たちの物語だ。 そうした等身大の作品だからこそ身につまされる思いがある。 この本が上梓されたのは1985年。 40年近い歳月が過ぎようとしている今、当時に比べればバリアフリーは進んでいる面もあるだろうと思う。 でも本当にバリアフリーが達成されているかと言えば、現実にはまだまだバリアだらけだろう。 そんなバリアに僕は「健常者」として(この「」の意識もバリアなのだろう)そのバリアにどこまで自覚的でいられているか。 そして気になる。 今の子どもたちはこの話を読む機会があるのだろうか?

Posted by ブクログ

2023/05/10

養護学校の教諭だった作者が書いた障害児をめぐる短編集。あとがきに障害者と非障害者の共生をテーマにしていると書かれているが、まさにその通りの作品。ただ本当に障害を持った方と関わることがなく、実感としてわからない。わからないだけに差別しない様日頃から心がけておかなければならないのだろ...

養護学校の教諭だった作者が書いた障害児をめぐる短編集。あとがきに障害者と非障害者の共生をテーマにしていると書かれているが、まさにその通りの作品。ただ本当に障害を持った方と関わることがなく、実感としてわからない。わからないだけに差別しない様日頃から心がけておかなければならないのだろうと思った。

Posted by ブクログ