パルムの樹

みづきゆう(著者), なかむらたかし(著者)

• 販売会社／発売会社: 富士見書房/
• 発売年月日: 2002/05/10
• JAN: 9784829174951

商品レビュー

2016/12/21

えらいどんどん話が進む進む、と思っていたら
映画が原作なのか。。。

さらさらと結構残酷な事が起こるが
感情移入する前なのでさほど衝撃的に思えなくて。。

映画を観てから、もう一度読んだらまた違うのだと思う。

それぞれの登場人物が様々な体験、過去があるようなので
掘り下げていったら凄く苦しい物語なのかな、とも思った。

一応ハッピーエンドの様だけども。

女の子の未来の結婚相手があの少年なのか
はたまた全然違うのかが気になった。

2013/03/30

子供の頃に映画を見て、さっぱりわからんくて、大人になって何故か思い出し、youtubeで見て、色んなレビューや感想を読んで、もいっかい見たら大号泣。そして小説を買いました。

これって…心の弱い人にはおすすめできません。
でも心の弱い、優しい人にほど読んでほしい。
そんな矛盾を含んだ作品です。

人間には、どれだけ望んでも、どれだけ焦がれても手に入らない物がある。
それが手に入らなかったとき…人はどうやって思い切ればいい？

ラストの「私、がんばったんだ」という言葉は、傷つき、疲れて、擦れ果てた心を持った人に聞いてほしい台詞です。
パルムの歌う「シアンの歌」は、決して人生の応援歌ではありません。綺麗な言葉ではありません。
「黒い花の　あふれた庭で　私は涙を流して…」
そんな、暗い、寂しい歌が、それでも、傷ついた心には、心地よく響きます。
私と一緒に、傷の痛みを感じ合ってくれているかのように…

「がんばったんだ」って言えるくらいがんばったんだったら、もうそれで良いんだよ、と、私にはそんな風に聞こえるのです。

2006/12/07

機械の少年と人間の少女のお話。前半はテンポが遅め。途中、少しグロイシーンもでてきますがラストはお見事。ファンタジーです。私は最後感動して涙しました。