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明治生まれの日本語 知の蔵書21
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 淡交社 |
| 発売年月日 | 2002/05/13 |
| JAN | 9784473019097 |

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明治生まれの日本語
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文明開化の明治。鎖国は解かれ、大政は奉還された。首都は場所を変え、四民平等となった。西洋の文化が入ってくる。教育が普及し、識字率が上がった。 世の中が変わるにつれて、使われる言葉も変わる。そして、新しいものを描写する新たな言葉も生まれる。 本書はそうした「明治生まれの日本語」をピ...
文明開化の明治。鎖国は解かれ、大政は奉還された。首都は場所を変え、四民平等となった。西洋の文化が入ってくる。教育が普及し、識字率が上がった。 世の中が変わるにつれて、使われる言葉も変わる。そして、新しいものを描写する新たな言葉も生まれる。 本書はそうした「明治生まれの日本語」をピックアップし、生まれた背景やそれらが定着するまでを探る。 挙げられるのは 東京/電報/年賀状/駅/時間/世紀/彼女/印象/恋愛/新婚旅行/家庭/衛生/冒険/ちゃう(*「てしまう」の俗語)/ぽち(*犬の名)/より(*比較を表す副詞)/個人/権利/常識/科学/哲学 なるほどと思うものもあれば、へぇと思うものもある。 新しく生まれた習慣や事象のためにできた言葉もあるし、元々あった言葉を転用しているようなものもある。 「言葉は世につれ、世は言葉につれ」といったところで、世の中が言葉を生む面もあれば、言葉が世の中を変えていく面もある。 そうした言葉から垣間見える明治史がなかなかおもしろい。 もう1つ、興味深いのは、言語学者・国語学者が言葉の起源を探る方法である。さまざまな文献にあたり、初出がいつ頃か、それがどのような意味で使用されているのかを見ていくわけである。確かにタイムマシンがあるわけでなし、突き止めようと思えば、残っている文献を当たることになる。本書のような形でまとめてあれば、なるほどそうなのか、と思うが、これを一から探していくのは大変だろうなぁ、とか、時にはそれまで知られていなかった文献が出てきて、結論が変わることもあるんだろうな、と思ったりする。 そうしたことが窺えるのも楽しいところである。
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今では普通に使っていて不思議に思わなかった言葉が意外なところから来ているのを知って驚いた。それは、著者が取り上げている仮名垣櫓文(かながきろぶん)の『牛店雑談 安愚楽鍋(うしやぞうだん あぐらなべ)』(明治4年から5年)に次のような待遇表現があった。 ざます・・・娼妓(...
今では普通に使っていて不思議に思わなかった言葉が意外なところから来ているのを知って驚いた。それは、著者が取り上げている仮名垣櫓文(かながきろぶん)の『牛店雑談 安愚楽鍋(うしやぞうだん あぐらなべ)』(明治4年から5年)に次のような待遇表現があった。 ざます・・・娼妓(しょうぎ)・新造 です・・・・芸者、茶屋女・それしゃあがり ざますというとドラえもんに登場するスネ夫のママの口癖でちょっと上品と言うのかお高く留まっているマダムを連想するが元をたどるとあの世界の方たちの業界用語だった。そして、ですも、芸者が使っていたとは。今では丁寧表現として使っているものだ。 著者は新語について次の3つの種類を挙げている。 1.新造語・・・日本語自体に概念がなく、日本人が造ったもの(彼女・哲学) 2.借用語・・・中国で活躍していた欧米人宣教師が漢訳した洋書や辞典から借用したもの(電報・恋愛) 3.転用語・・・日本にあった類義語に新たに意味を加えて転用したもの(東京・駅) 幕末から明治維新で海外からいろいろな言葉が日本に入って、その当時の言葉をひねり出した方たちの苦労がしのばれる。 何かと比較するとき「~より」とよく使う。その「より」は、明治時代にできた言葉だった。著者によると副詞「より」は、明治時代に英語を学習した知識人による造語とのべている。 一見すると昔からあってもおかしくない単語も紐解くと意外と新しいものだなあ。
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