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旅行者の朝食
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2002/04/24 |
JAN | 9784163584102 |
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旅行者の朝食
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商品レビュー
3.9
22件のお客様レビュー
米原万里さんのエッセー、やはり面白い。前半はプラハ時代やロシアの食べ物の話。ロシアに行ったことがない分、想像力がかき立てられる。ロシア人の1日に5-6回の食事で思い浮かべるのは、チェーホフの短編集やカラマーゾフの兄弟で出てくる食事シーン。夜の集まり云々で飲み食いのシーンが多い気が...
米原万里さんのエッセー、やはり面白い。前半はプラハ時代やロシアの食べ物の話。ロシアに行ったことがない分、想像力がかき立てられる。ロシア人の1日に5-6回の食事で思い浮かべるのは、チェーホフの短編集やカラマーゾフの兄弟で出てくる食事シーン。夜の集まり云々で飲み食いのシーンが多い気がしていたが、妙に納得。順々に皿をサーブするのがロシア式だということも知り、ロシア人と食事に関するイメージがガラリと変わった。 プラハで食べた「トルコ蜜飴」への探求は、後半に出てくる米原さんの食への貪欲さを物語るものでもあり、世界に共通する食文化につながる話でもある。ターキッシュディライトはナルニア国物語で出てきたとき全く味の想像がつかなかったが、ポルボロン、求肥、落雁…という自分の知っている味と親族関係にあると言われて連想しても想像が追いつかない。レシピも載っているが、材料ではなく技術の問題だと熱弁する引用文を読めば、自分で作って食べるものではない気がしてくる。いつか旅先で出会えますように。 海外で思い出すおむすび、鰻重…しかも今のように日本食の普及していない時代の共産圏の生活、大変だったろうなあ。酸っぱいパンと白いパン、それぞれが自分が慣れ親しんだ味を求める話。北欧の酸っぱいパンの味が口に広がり、あれを毎食食べ続けるのはキツイだろうなあと納得。アングロサクソンの国の食事がもっと美味しければ世界は平和になるとの突拍子もない説にも大きく賛同。国に帰って食べたい味があれば戦争なんてしていられないよなあと思うし、飢えとの闘いで亡くなっていった戦時中の日本人兵士を思うと、当時粗食に耐えていた大半の日本人の食文化が浮かび上がるようで悲しくなる。 人は生きるために食べるのか食べるために生きるかの二種類に分類されるとの言葉に、ふと自分はどちらだろうと考える。炊事しなくていいのなら食べるために生きたいが、現実はそう甘くない。食べさせることには特に喜びを覚えない。食べるために生きる人は、食べたいものを自分で作ることにも意欲を見出せるのだろうか?毎日三食?でも自分が病気で食べられなくなっても、八角亭の駅弁を食べなさいと最期の言葉を残せるような食へのこだわりは羨ましい。
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食に対する飽くなき好奇心。 ヌガー、ハルヴァ。 いずれも口にしたことがなく、 (サルミアッキもまだですけれど)気になる。
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