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推理日記(6) 講談社文庫
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推理日記(6) 講談社文庫

佐野洋(著者)

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推理日記(6) 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2002/04/15
JAN 9784062734165

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2021/03/22

相変わらず厳しい論調で各作家を3枚にも4枚にも下ろしてしまう。失われる日本語を平成の世に正しく伝える最後の長老かのような微に入り細を穿つ、その選文眼は今回も健在だ。 やはりこういうのは非常に勉強になるし、編集者や校正の方々にとっても身が締まる思いがしているのではないだろうか。 ...

相変わらず厳しい論調で各作家を3枚にも4枚にも下ろしてしまう。失われる日本語を平成の世に正しく伝える最後の長老かのような微に入り細を穿つ、その選文眼は今回も健在だ。 やはりこういうのは非常に勉強になるし、編集者や校正の方々にとっても身が締まる思いがしているのではないだろうか。 しかしこれだけ色んな作家の慣用句や副詞の使い方を徹底的に取り上げ、論破しているのに対し、髙村薫氏の使い方に対してはあまり強い口調で間違いを正さなかったのは何故か?寧ろ新しい日本語を作ろうとしているのかといった表現で好評している傾向にある。佐野氏自身が彼女の文に惚れたのか、扱うテーマや小説観に惹かれたのかもしれないが、ちょっとこれは公正さを欠く。 しかし、佐野氏も年を取ったせいか、いつもなら感嘆を上げるその論調にいささか年寄りの説教めいた雰囲気を感じたのも事実。特に明らかに作家のミスであろう事を無理矢理好意的に解釈する所はちょっと物知り年寄りの皮肉のように受取れ、いやらしい。 しかし、昔はどこにも近所に口うるさい頑固親父がいたものである。文壇の頑固親父、佐野氏に合掌。

Posted by ブクログ

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