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サンクチュアリ 新潮文庫
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サンクチュアリ 新潮文庫

ウィリアム・フォークナー(著者), 加島祥造(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2002/08/01
JAN 9784102102022

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商品レビュー

3.8

13件のお客様レビュー

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2010/05/28

フォークナー自身、恐…

フォークナー自身、恐ろしい物語と言っただけあって、内容はとても衝撃的です。でも、彼の作品には、一読しただけでは分からない深い意味や魅力がつまっています。ギャングの恐ろしい物語と見えるこの作品も、被害者の女子大生テンプルに焦点をあてて読むことで、また別の読み方が可能になるでしょう。

文庫OFF

2024/04/11

学生時代に一度読んだが、全く、噛みついただけで齧れなかった苦い記憶がある。 今回は、少し理解が進んだかと問われると、自信はない。 ポパイとテンプルを結ぶ線・・重大な場面なのに「黒い玉蜀黍の穂軸」はキーワードであるにもかかわらず、微妙にオブラートがかかり、具体的に把握できなかった...

学生時代に一度読んだが、全く、噛みついただけで齧れなかった苦い記憶がある。 今回は、少し理解が進んだかと問われると、自信はない。 ポパイとテンプルを結ぶ線・・重大な場面なのに「黒い玉蜀黍の穂軸」はキーワードであるにもかかわらず、微妙にオブラートがかかり、具体的に把握できなかった.しかし、その煽情めくニュアンスがどろどろしていて逆に、形よりその場面が立ち上がってきた。 それとは対極的に、グッドウィン一家とベンポウを繋ぐ線は太くしっかと手触りを感じ取れる。 どちらの線も人生においての敗者が描かれ、惨めな絵巻なのだが。 やはり 生命=赤ん坊を守る母の姿であるルビーのエネルギーが迸っているからだろうか。 同じエネルギーでも負のエネルギー~私刑に燃え上がる負の姿と対比してしまった。 知的に問題のあるレベルで生まれつき、障害を持った側面が原因となったような今回の顛末のポパイ。 無論、内面を推し量ることは難しいのだが、やるせない程の残虐な流れを描いたフォークナーの呟きと合わせ、読み下したとはいえ、ぐったり、疲弊した読後となった。

Posted by ブクログ

2021/05/27

こんなに読みにくいとは思わなかった。章が変わるごとに今どこにいるのか誰の話なのか迷子になり、どんどん詰まっていく。しかし読み進めるうちに薄らと見えてくるものもあって不思議。 これは私の浅はかな先入観だが、きっと物語の最後には正義は果たされるだろうと思っていた事がことごとく果たされ...

こんなに読みにくいとは思わなかった。章が変わるごとに今どこにいるのか誰の話なのか迷子になり、どんどん詰まっていく。しかし読み進めるうちに薄らと見えてくるものもあって不思議。 これは私の浅はかな先入観だが、きっと物語の最後には正義は果たされるだろうと思っていた事がことごとく果たされずとても混乱した。これが当時のアメリカなのか。この理不尽さがリアリティなのか。 そこまで長い本では無いのに読み終えた時のぐったり感。疲れました。

Posted by ブクログ

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