孫家の遺伝子

孫泰蔵(著者)

• 販売会社／発売会社: 角川書店
• 発売年月日: 2002/08/05
• JAN: 9784048837644

商品レビュー

2018/09/29

孫泰蔵さんが家族を振り返ることと、自分のしたことと価値観を語る。孫家は、お兄さんの孫正義さんもすごいが、お父さんの三憲さんもすごい。孫家のエピソードから熱くなりたい場合は、「志高く 孫正義正伝」の方が、いいかも。
よかった点は、正義さんに比べると平凡（？）だった三憲さんが大学受験に失敗して二浪した時に、正義さんに説教されて奮闘するところ。誉め殺すことの利点はわかるけど、吹っ切れる時には（愛情前提で）やはり厳しく言われないとなんではないかなぁ、と思う。子を持つ親としては、三憲さんすげー、誉め殺そうと思うのだけど。
ただ、このエピソードにはさらに続きがある。泰蔵さんは、奮闘して全国模試2位で東大に入学したけれど、大学デビューに失敗し残念な1年間を過ごしてしまう。その後、（これも正義さんきっかけだが）再奮起するのはYahoo!Japan発足に関わった時というのも見逃せない。やはり人間熱くなるものがなくなったら、安穏としてしまうのだと思う。とすると、意図的に目標を作り続けなければならないなぁ。
四人兄弟の長兄と三男の方があまり出てこないので、このような家庭で育ってどのようになっているのか気になる。またお母さんも気になる。孫正義さんの奥様も気になる。孫家がどのようなものかすごく気になる。
ただ、いくつかの媒体で若干ストーリーが違うような。webで連載しているやつだと、会社立ち上げの資本金はどっかの社長から借りていたような。まぁ細かい話かもしれないけど、借金するためのストーリーが面白かったので。