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極北の動物誌
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 2002/09/20 |
JAN | 9784105235017 |
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商品レビュー
4.3
13件のお客様レビュー
星野道夫さんが愛読されていたということで図書館で借りた。 動物学者である著者。詩的な表現もあり、極北の情景が鮮やかに想像できた。一方で、動物の生と死に関しての表現は淡々とした文の中に学術的なリアルさがあった。 特に「カリブーの一生」「生命は続く」の章では、血の匂いを感じるようで、...
星野道夫さんが愛読されていたということで図書館で借りた。 動物学者である著者。詩的な表現もあり、極北の情景が鮮やかに想像できた。一方で、動物の生と死に関しての表現は淡々とした文の中に学術的なリアルさがあった。 特に「カリブーの一生」「生命は続く」の章では、血の匂いを感じるようで、読み進めるうちに鼓動が速くなった。 遠い場所の自然ではあるが、私たちは動物や植物を含む、より大きな自然とともに生きているということ、そして彼らに生かされているということを改めて感じながらこの命を大切にしていきたい。
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星野道夫氏が愛読していたという「Animals of The North」。夫人の刊行に寄せての言葉で、道夫氏はこれが翻訳されて自分の写真を添えられたらどんなにいいだろう、と話していたとあった。 内容は14の章に分かれ、カリブーやムースなどの行動が描かれている。とりあえず「タイ...
星野道夫氏が愛読していたという「Animals of The North」。夫人の刊行に寄せての言葉で、道夫氏はこれが翻訳されて自分の写真を添えられたらどんなにいいだろう、と話していたとあった。 内容は14の章に分かれ、カリブーやムースなどの行動が描かれている。とりあえず「タイガの番人」のアカリスを読んだ。添えられている挿絵に惹かれたのだ。樹木でリスが松ぼっくりを食べている絵。アラスカの樹木を代表するトウヒに暮らす、これもタイガの番人のアカリス。すると細長い松ぼっくり様のものはトウヒの実だ。せわしく樹木を動き回るアカリス。食べる場所はお気に入りの場所があって、それが何代にも受け継がれ地面には食べかすが積もっている。6×4メートル、高さ1メートルになり、雪が降っても暖かくそこにリスは巣を作っているのだ。ある日テンが縄張りに入り込み、アカリスは撃退。冬が来て零下48度になるとアカリスも巣の中に、ふだんは寒さをものともしないカンジキウサギもハンノキの雪洞にこもり、ワタリガラスとオオヤマネコだけが寒さをものともせず、ヤマネコはウサギの足跡をそっとたどった。・・・BSのワイルドライフを見ているような臨場感。寒さまで伝わってくる。 旅そする木・・トウヒ タイガの番人・・アカリス ハタネズミの世界 ノウサギの世界 待ち伏せの名手・・オオヤマネコ 狩りの王者・・オオカミ ムースの一年 ムースの民・・ディンジェ族の人々 生命は続く・・ヤチネズミ ホームステッド・・政府援助をうけ農業機械で山を開く悪気の無い実直な人々 にわか景気・・ノフェラス社 パイプライン 未来の展望・・極北の生態系は比較的わずかな乱れで容易に崩壊する。回復には長い時間がかかる。が、極北で自然を相手の生業で自然をこわさず生計を立てられるすべがなされた。・湖の湖底にプラスチック製のドームを建設しそのなかに町を建設した、とある。どこ? 著者:ウィリアム・O・プルーイット・ジュニア アメイリカ・メリーランド州生まれ。アラスカにおけるアメリカの核実験場開発計画「プロジェクト・チャリオット」を環境調査によって阻止し、そのためアメリカを追われることになった動物学者(その詳細は星野道夫著『ノーザンライツ』に記されている)。カナダに移住後は、マニトバ大学動物学研究室教授。タイガ生物学研究所を設立し、現在も極寒地における野生生物の研究を続けている。カナダ科学アカデミー最優秀賞などの賞を多数受賞。93年、アラスカ州政府より正式の謝罪を受け、名誉回復。アラスカ大学名誉博士。 挿絵はウィリアム・D・ベリー 「ハーパーズ・マガジン」、「ホリデイ」(カーティス社)、「アニマルズ」(パーネル・アンド・サンズ社)に発表 1960,61,63,66,67に執筆 2002.9.20新潮社 図書館
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
◆きっかけ 『星野道夫著作集5』のノーザンライツ p58〜幻のアラスカ核実験場化計画〜で星野氏がこう述べており、読んでみたくなったので。 以下、引用。 「ぼくの好きなアラスカの生物学の古典"Animals of the North"(『極北の動物誌』)の著者、ビル・プルーイットと、その生物学者が重なるのはそれから1年も後のことだった。それは生物学の本というのり、アラスカの自然を詩のように書きあげた名作である。当時すでに絶版になっていたこともあり、ぼくは宝物のように大切にしていたのだった。"旅をする木".で始まる第1章。〜」 →旅をする木!あのエッセイの表題はここから来ていたんだ! 2016/9/24 ◆感想 「〜た。〜た。〜た。…」と続く文章。リズム感が無くていまいち物語に入っていけず、私には読みづらかった。興味を惹かれたところのみのざっと読みになってしまった。エピソード自体は生き物目線のドキュメンタリーを見ているような、面白いものだった。訳が違えばまた違う印象を受けそう。気分が乗るときに改めて読むともっと集中できそう。今はイマイチ乗らなかった。2017/8/21
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