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水のゆくえ 舟越桂作品集
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 青幻舎/ |
発売年月日 | 2002/05/01 |
JAN | 9784916094605 |
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水のゆくえ
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水のゆくえ
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舟越桂の彫刻は、孤独でありながらも暖かい。それは何か大切なものを想う面持ちをもっている。 一文を寄せている須賀敦子氏。知人の言葉に、「彫刻は詩に一番よく似ている」「彫刻が叙情詩に似ているのは、どちらもが、人や物のある一瞬の動きや感情をとらえて、これを永遠の表現にとじこめようと...
舟越桂の彫刻は、孤独でありながらも暖かい。それは何か大切なものを想う面持ちをもっている。 一文を寄せている須賀敦子氏。知人の言葉に、「彫刻は詩に一番よく似ている」「彫刻が叙情詩に似ているのは、どちらもが、人や物のある一瞬の動きや感情をとらえて、これを永遠の表現にとじこめようとするから」とあったが、とても秀麗な指摘であった。 この言葉によって、舟越桂の作品を見て、瞬間から永遠に向かう、そして、永遠から瞬間を凝視する、双方が感じられた。どれが好きとは言えない。全て好きと言える作品。一体一体に違う命が宿っている。作者が走り書きしたメモに、「以前からの混沌を鮮明に」とあった。これも良い言葉である。想いが言葉にもこもっている。 水沢勉氏の言葉「彫刻の周囲の空気まで彫刻していくこと」は、ジャコメッティを評して、千住博が指摘していたことに通じる。この一点を見ても、舟越桂が彫刻史に足跡を残しつつあることを感じる。 本書は作品集としても、ツボを押さえている。彫刻は立体なだけに、写真に収めるのに限界がある。しかし、それを微妙な撮影法によって、100%ではないもの97%ぐらいは、成功していると思う。つまり、大成功と言うことだ。 蛇足だが、自分の作品にタバコを吸わせている舟越氏の写真は、とってもキュートだ。愛情のほどが伝わってくる。
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