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水のゆくえ 舟越桂作品集
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水のゆくえ 舟越桂作品集

舟越桂(著者)

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水のゆくえ 舟越桂作品集

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 青幻舎/
発売年月日 2002/05/01
JAN 9784916094605

水のゆくえ

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2012/03/06

舟越桂の彫刻は、孤独でありながらも暖かい。それは何か大切なものを想う面持ちをもっている。 一文を寄せている須賀敦子氏。知人の言葉に、「彫刻は詩に一番よく似ている」「彫刻が叙情詩に似ているのは、どちらもが、人や物のある一瞬の動きや感情をとらえて、これを永遠の表現にとじこめようと...

舟越桂の彫刻は、孤独でありながらも暖かい。それは何か大切なものを想う面持ちをもっている。 一文を寄せている須賀敦子氏。知人の言葉に、「彫刻は詩に一番よく似ている」「彫刻が叙情詩に似ているのは、どちらもが、人や物のある一瞬の動きや感情をとらえて、これを永遠の表現にとじこめようとするから」とあったが、とても秀麗な指摘であった。 この言葉によって、舟越桂の作品を見て、瞬間から永遠に向かう、そして、永遠から瞬間を凝視する、双方が感じられた。どれが好きとは言えない。全て好きと言える作品。一体一体に違う命が宿っている。作者が走り書きしたメモに、「以前からの混沌を鮮明に」とあった。これも良い言葉である。想いが言葉にもこもっている。 水沢勉氏の言葉「彫刻の周囲の空気まで彫刻していくこと」は、ジャコメッティを評して、千住博が指摘していたことに通じる。この一点を見ても、舟越桂が彫刻史に足跡を残しつつあることを感じる。 本書は作品集としても、ツボを押さえている。彫刻は立体なだけに、写真に収めるのに限界がある。しかし、それを微妙な撮影法によって、100%ではないもの97%ぐらいは、成功していると思う。つまり、大成功と言うことだ。 蛇足だが、自分の作品にタバコを吸わせている舟越氏の写真は、とってもキュートだ。愛情のほどが伝わってくる。

Posted by ブクログ

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