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物語としてのケア ナラティヴ・アプローチの世界へ シリーズ ケアをひらく
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 医学書院 |
発売年月日 | 2002/06/01 |
JAN | 9784260332095 |
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物語としてのケア
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商品レビュー
4.1
14件のお客様レビュー
20年前の本ですが、深い。内在化と外在化によって脳は楽をしたがるけれど、それらを超えた関係性について常に語り直していくこと。今年読んで膝を打った「能力の生きづらさをほぐす」に通じるところもあり、刺激的な読書となりました。
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p.14 文学領域の用語である「物語」や「語り」はなぜ「臨床」で注目されるようになったのか?→「言語論的転回」「物語論的転回」と呼ばれる現代思想の大きな動きがあったから。 私たちが生きる世界において「言葉」がとても重要な役割を果たしていること、その「言葉」が「語り」あるいは「物...
p.14 文学領域の用語である「物語」や「語り」はなぜ「臨床」で注目されるようになったのか?→「言語論的転回」「物語論的転回」と呼ばれる現代思想の大きな動きがあったから。 私たちが生きる世界において「言葉」がとても重要な役割を果たしていること、その「言葉」が「語り」あるいは「物語」という形式をとるとき、とても大きな力をもつことが注目されるようになった。 人間の織りなすさまざまな行為や関係を、「言葉」「語り」「物語」という視点からとらえ直す作業が、人文科学、社会科学のさまざまな領域で活発化してきた。こうした動きを象徴的にあらわす言葉が「ナラティヴ」という言葉なのである。 p.16 言葉は世界をつくる 社会構成主義とは…世界がまずあって、それが言葉で表現されるのではなく、言葉が先にあって、その言葉が指し示すような形で世界が経験されるという主張。 p.39 語ることで確かさを増すもの、それが「自己」なのである。逆に言えば、「自己」は語られなければ不確かな存在になってしまう。自己は以前の自己語りから時間が経つにつれて、しだいにその輪郭をぼやけさせ、不確かさを増していく。そのぼやけた輪郭を描き直す作業が「自己語り」なのだと考えることができる。 p.46 物語はいったんできあがると、現実の見え方を方向付け、制約する作用をもったいる。このことは自己物語にもあてはまる。わたしたちは、自分で物語をつくり出す存在である一方で、すでにできあがっている物語を生きる存在、物語に制約される存在である。 p.58 「気の持ちよう」が変えられなくて困っているひとに、「気の持ちよう」を変えなさいということほど無意味なことはない。あるいは、残酷なことはない。それは、結果的に、「気の持ちようを変えられないダメな奴」というレッテルを貼ることにつながる。皮肉なことに、このアドバイスは、「何をやってもうまくいかない」状況を変えるのではなく、それを強化するように作用してしまうのである。 ・多くの人がつい言いたくなる「常識的な」「善意の」言葉か、実は不幸の物語をより強固、そしてそれにふさわしい事態を引き寄せてしまう
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カウンセリングでの経験を思い出しながら読んだ。 人は語ることで物語(人生)が構成されていくという。一度通して読んだだけではまだまだピンとこない部分も多い。 今後繰り返し読んでいきたい本。
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