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犬の記憶 河出文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社/ |
発売年月日 | 2001/05/20 |
JAN | 9784309474144 |
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犬の記憶
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商品レビュー
4.1
14件のお客様レビュー
著者の思い出す記憶は…
著者の思い出す記憶は、とぎれとぎれの昭和の中に混在する。写真家・森山大道(モリヤマダイドーと読む)の記憶を辿ることは、昭和史を紐解くことでもある。限られた場所の中の。そこは東京という地である。華やかではない、野良犬のような視点からの一時代に触れることが出来る一冊。
文庫OFF
森山大道が自身が写真家として活動するようになったきっかけや、駆け出しの時代について回想したエッセイ集。 ジャック・ケルアックがひたすた旅をしながらその様子を小説という媒体で表現したように、徹底的に路上を舞台にして写真という方法を選択するまでのいきさつや、デビューに至るまでの修行...
森山大道が自身が写真家として活動するようになったきっかけや、駆け出しの時代について回想したエッセイ集。 ジャック・ケルアックがひたすた旅をしながらその様子を小説という媒体で表現したように、徹底的に路上を舞台にして写真という方法を選択するまでのいきさつや、デビューに至るまでの修行時代などのエピソードは、”巨匠の青春時代”ともいうべき面白さに溢れている。 また、本書のラストでは友人たちと興した同人集団「provoke」の創設と離散を経て1972年発表の「写真よさようなら」で自ら”青春の終焉”と記した時期について語られている。この後、1976年発表の「遠野物語」までスランプとも呼べる時期を送るわけだが(その顛末は文庫版「遠野物語」で生々しく語られている)、その直前に何が終焉をもたらしたのかという点を本人の口から聞けたのは、その謎を知りたかった自身として興味深かった。
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「思想家としての森山大道」が垣間見える著作だった。こんなウィットな文章を書かれるなんて! 自らの記憶をたどるという作業、都市に埋め込まれた記憶が現在=自分の中で想起され、内在化していくというプロセス。写真家としてはドラスティックなストーリーだけど、アイデンティティの出自に苦しみ、...
「思想家としての森山大道」が垣間見える著作だった。こんなウィットな文章を書かれるなんて! 自らの記憶をたどるという作業、都市に埋め込まれた記憶が現在=自分の中で想起され、内在化していくというプロセス。写真家としてはドラスティックなストーリーだけど、アイデンティティの出自に苦しみ、写真を撮ることに悩み抜いた人の自伝。彼の「目のつけどころ」は真似のできるものじゃない。
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