ジェンダー秩序

江原由美子(著者)

• 販売会社／発売会社: 勁草書房
• 発売年月日: 2001/04/25
• JAN: 9784326652518

商品レビュー

2022/01/09

内容については非常に細かく分析されており、納得感を得た。優秀層の女性に対しては、こと日本に於いてとても重要な有意義な本だとは考える。一方で、ジェンダーレスへの懸念点を感じた。〜らしさからの開放や男女平等が過度に進むことは、少子化の加速が増す恐れもある。その塩梅が、とても難しい。

2020/06/30

久しぶりに読み直したがやはり面白い。初版から20年経った現在、この理論をアップデートするならばどのようなことが言えそうか考えながら読んだ。

2009/02/11

　ギデンズの構造化論―構造（社会）と行為体（個人）の相互依存的、相互原因的な性質を分析するのに特化した理論―を用いて、男女という性差に関する構造、ジェンダー秩序というものがいかに再生産されてゆくかを描いた書物。例示が多くて比較的にわかりやすく、かつ、ギデンズ理論を用いて柔軟に社会を描いているので、とてもよい本だった。ジェンダー論関係の本を友人にお勧めする際には、この本をお薦めしよう、と僕をして思わしめた、非常に濃ゆく熱い本である。星は無論五つである。
　2009.1.15-20.