ジェンダー秩序 の商品レビュー

江原由美子(著者)

2022/01/09

内容については非常に細かく分析されており、納得感を得た。優秀層の女性に対しては、こと日本に於いてとても重要な有意義な本だとは考える。一方で、ジェンダーレスへの懸念点を感じた。〜らしさからの開放や男女平等が過度に進むことは、少子化の加速が増す恐れもある。その塩梅が、とても難しい。

2020/06/30

久しぶりに読み直したがやはり面白い。初版から20年経った現在、この理論をアップデートするならばどのようなことが言えそうか考えながら読んだ。

2009/10/07

　ギデンズの構造化論―構造（社会）と行為体（個人）の相互依存的、相互原因的な性質を分析するのに特化した理論―を用いて、男女という性差に関する構造、ジェンダー秩序というものがいかに再生産されてゆくかを描いた書物。例示が多くて比較的にわかりやすく、かつ、ギデンズ理論を用いて柔軟に社会を描いているので、とてもよい本だった。ジェンダー論関係の本を友人にお勧めする際には、この本をお薦めしよう、と僕をして思わしめた、非常に濃ゆく熱い本である。星は無論五つである。
　2009.1.15-20.

2009/10/04

　いや、難しい(/ ;)つか、込み入ってる。マジ読もうと思うとちょっと泣く(^^;)。でも、よくよく読むと、実は説明はシンプルなんだな。この説明で、例外則なしで説明できることが増える。このシンプルさをシンプルに説明するのは、たぶんすげー難しいことなんだろう（突っ込まれたりするかもだし？）。でもチャレンジする価値大いにあり、だよ。具体的事例は5年以上経過して、少し古くなりつつある。でもその、古くなり方？は実は歓迎すべきことなのかもしれない。