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環境と文明の世界史 人類史20万年の興亡を環境史から学ぶ 新書y030
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 洋泉社/ |
発売年月日 | 2001/05/22 |
JAN | 9784896915365 |
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環境と文明の世界史
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商品レビュー
4.1
10件のお客様レビュー
「文明の前に森があり…
「文明の前に森があり、文明の後に砂漠が残る」有名な諺ですが、このことに真正面から研究した新鮮な本。スケールがでかい。
文庫OFF
人類の発祥から、古代文明、産業革命、そして人類の未来 までをも、自然環境の切り口から描いた一冊。 環境学、環境考古学、比較文明史・経済人類学をそれぞれ 専攻する学者三人のフリートークと言う形で話は進む。 飲み屋でのオヤジ・トークとも思えるようなノリも時々 感じられるけれども、...
人類の発祥から、古代文明、産業革命、そして人類の未来 までをも、自然環境の切り口から描いた一冊。 環境学、環境考古学、比較文明史・経済人類学をそれぞれ 専攻する学者三人のフリートークと言う形で話は進む。 飲み屋でのオヤジ・トークとも思えるようなノリも時々 感じられるけれども、それぞれの考えを投げかけ合い、 違いを認めつつ展開する知的トークは読み応え十分。 同じ祖先を持つ人間とチンパンジーを分けたのは地殻 変動が要因、ローマ帝国衰亡の原因をつくったのは キリスト教の拡大、毒ガス開発が人口の爆発的増加を 招いた、中国はあと20年しかもたない、など"目から うろこ"級の説や、少々乱暴とも思える主張が次から 次に時系列に飛び出してくる。 十分検証されていない説も多くあるようだが、それが この本の価値を下げることにはならないだろう。 人類の歴史に、これまでにないスポットの当て方をした ことの価値の方が勝っていると思うから。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2001年刊行。◆石弘之(東大大学院新領域創成科学研究科教授、環境学)、安田喜憲(国際日本文化研究センター教授、環境考古学)、湯浅赳男(常磐大学教授、比較文明史・経済人類学)の3名による鼎談。テーマは広くいえば環境史であるが、テーマは非常に多岐に渡る。水・金属・火から農耕、遊牧、あるいは宗教・哲学・文明や、環境史を学ぶ意味まで議論の対象としている。にもかかわらず、掘り下げは深い(ただし、根拠の説明はほとんどない)。その意味で、本書を起点にして色々な書物にあたっていくのも一考であろうか。参考文献の一覧は挙げられていないが、文章中に引用があるので、ここを取っ掛かりにするのも良いかもしれない。それはともかく、レイチェル・カーソン「沈黙の春」の世界的な意義の大なることがよくわかるところ。
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