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ドゥルーズ 流動の哲学 講談社選書メチエ212
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 2001/04/10 |
JAN | 9784062582124 |
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ドゥルーズ 流動の哲学
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商品レビュー
3.4
5件のお客様レビュー
昔読んでいたドゥルーズに、複雑系科学やシステム理論、後期ウィトゲンシュタイン、社会構成主義を経由して、もう一度たどり着く。で、再入門に向け入門書を読んでみる。クレア・コールブルックについで、2冊目の入門書。 コールブルックの「ジル・ドゥルーズ」がテーマごとの章立てなのに対して...
昔読んでいたドゥルーズに、複雑系科学やシステム理論、後期ウィトゲンシュタイン、社会構成主義を経由して、もう一度たどり着く。で、再入門に向け入門書を読んでみる。クレア・コールブルックについで、2冊目の入門書。 コールブルックの「ジル・ドゥルーズ」がテーマごとの章立てなのに対して、こちらは主な著書に沿って話が進む。こちらのほうが分かりやすいかな。 先行する哲学者との関係などがクリアに分かるのも良いところ。 では、次は、いよいよドゥルーズに挑むことにする。
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なんかこのあたりの哲学カッコつけることに終始しているように見えてよくわかんない。難しいことをわざと難しく書いているみたいだよ。
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ドゥルーズの思想の解説書。 著者はまず、ドゥルーズによる哲学史的探求の特色について、興味深い考察をおこなっている。ドゥルーズは、過去の哲学者たちに背後から忍び寄り、いつの間にか彼らのあずかり知らない子どもを作ってしまう。ベルクソン、スピノザ、ヒューム、ニーチェ、プルーストといっ...
ドゥルーズの思想の解説書。 著者はまず、ドゥルーズによる哲学史的探求の特色について、興味深い考察をおこなっている。ドゥルーズは、過去の哲学者たちに背後から忍び寄り、いつの間にか彼らのあずかり知らない子どもを作ってしまう。ベルクソン、スピノザ、ヒューム、ニーチェ、プルーストといった哲学者や作家についてのドゥルーズの研究は、彼らが気づかないうちに「怪物じみた」子どもを作ってやるような意表を突く作業だった。 ついで著者は、『差異と反復』『アンチ・オイディプス』『千のプラトー』を取り上げて、ドゥルーズの思想の解説をおこなっている。ドゥルーズは、「反復とは差異を反復することであり、差異とは反復される差異である」と述べて、「同じもの」を前提とする思考を批判する。彼の主張する「ノマドロジー」とは、境界のない砂漠を遊牧しつつ移動する人びとの軌跡が、「同じもの」を媒介する種や類に従って事物を区分するのではなく、それぞれ無限の際を含んだ個物として配分されることを意味する。 こうした差異のあり方に基づいて、ドゥルーズは「自我」の捉えなおそうとする。彼は、能動的な自我の背後に無数の小さな受動的な自我が隠れていることを見て取る。時間の中で「ひび割れた自我」は、精神分析の観点から「ナルシス的自我」と言いかえられる。しかしドゥルーズは、こうした「ナルシス的自我」に迫ったフロイトが、タナトスをあくまで物質への回帰とみなして、否定的なニュアンスで理解していたことを批判する。 こうした批判は、ガタリとの共著である『アンチ・オイディプス』にも引き継がれる。ドゥルーズ=ガタリは、無意識が、身体、自然、言語、記号、商品、貨幣といった他のさまざまな「機械」との連結を作り出し、たえず何かを生産し続けると考える。だが精神分析は、こうした「器官なき身体」の働きを、オイディプス神話に従って決定的に閉じられたものにしてしまった。これに対してドゥルーズらは、無意識の場を「分裂症化」することによって、至るところに欲望する生産の力を見いだそうとしている。 このほか、『シネマ1』『シネマ2』の映画論や、もう一つのガタリとの共著である『哲学とは何か』についても解説がなされている。
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