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明治天皇(上巻)
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明治天皇(上巻)

ドナルド・キーン(著者), 角地幸男(訳者)

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明治天皇(上巻)

定価 ¥3,520

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2001/10/30
JAN 9784103317043

明治天皇(上巻)

¥770

商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2013/08/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中山忠能の孫として、祖父の家で育った幼年時代、15歳前後の明治初年、日本史上最も偉大な天皇とされる人ですが、平凡な若者という印象。「外国人」キーンだからこそ、シビアに書けるのかも知れません。父・孝明天皇の握った600年ぶりともいう権力、そしてその激しい性格に比較し、地味でありながら、カリスマ性を備えていったその謎を解き明かしてくれるようです。25歳頃にはかなり軍事・教育に関心を持ち、自ら判断していく姿がむしろあまり知らなかった世界のように思います。天皇の女性好きの様子なども遠慮なく書かれており、人間味を感じます。琉球王国の併合、ハワイ国王の来日、グラント将軍(米・南軍の英雄、大統領経験)の来日での歓迎ぶりなどが詳しく、知らなかった歴史です。

Posted by ブクログ

2010/10/08

幕末〜江戸の明治天皇を中心とした物語。とても良かった。史実が淡々と書かれている。途中で飽きてしまう人もいるかも。

Posted by ブクログ

2010/01/04

明治天皇という巨大な人格で修正される天皇観【赤松正雄の読書録ブログ】  雑誌に95年から5年あまりかけて連載され、01年に上下二巻の単行本として出版されたドナルド・キーン『明治天皇』は合わせて千頁を超え、値段も六千円を上回る。政界の大先輩・塩川正十郎さんから「凄い」と勧められ...

明治天皇という巨大な人格で修正される天皇観【赤松正雄の読書録ブログ】  雑誌に95年から5年あまりかけて連載され、01年に上下二巻の単行本として出版されたドナルド・キーン『明治天皇』は合わせて千頁を超え、値段も六千円を上回る。政界の大先輩・塩川正十郎さんから「凄い」と勧められ、「読んでないのなら、是非」と、贈呈されることがなければ、恐らく読んでいなかったかもしれない。現に読み始めてから既に数年が経っている。同時に5冊ほどを平行読みと称して、新幹線車中で読む習慣を持つ身としては、重たい本はなるべく敬遠したい。ページをめくるのに難儀するからだ。  だからというべきか、読み終えてもずっしりと手ごたえがあり、胸に去来することも少なくない。私のような戦後世代は、日教組教育の影響もあってか、皇国史観の中心的存在としての天皇家をどうしても斜視に見る傾向がある。率直に言って、「紀元は二千六百年」とか「万世一系」といったような表現ぶりに見られるように、日本の皇族が、永く一筋に続いていることを誇張されると、抵抗感がぬぐえない。いわゆる世間一般の常識からみても、首肯し難い色恋沙汰から始まって謀殺の類いに至るまで、悪しきことの繰り返しが皇室の歴史の中にも厳然とあるではないか、と思い続けてきたからだ。  そうしたもやもやとしたマイナスの感情がこの明治天皇紀を読むと、かなり修正される。「天皇は自分に対して厳しい人間で、めったに好き嫌いを見せることがなかった。暑さ、寒さ、疲労、空腹など普通の人間を悩ます類いのことで天皇が不平を洩らしたことなど絶えてなかった。天皇は、ほとんど不自然なまでに何事に対しても平然としていた」-このキーン氏の記述こそ天皇観の核の部分だろう。明治史を鷲づかみにするのにこれほど便利で調法な本はない。と、同時に、明治天皇が遅れて生きる全ての日本人にとっての模範の人格だと読むものをして思わせる。今、他の雑誌で連載中の福田和也『昭和天皇』も併せ読んでいるが、確実に祖父の遺伝子は孫に伝授されていると見え、興味深い。

Posted by ブクログ

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