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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2001/03/28 |
JAN | 9784101414140 |
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商品レビュー
3.5
20件のお客様レビュー
何回読んでも・・・涙。
2023年11月読了。
もう刊行されてから何十回と繰り返して読んでいるシリーズなのに、一番初めの「その夜の雪」を読むと、必ず涙が溢れてしまう。
こういう手合の連作短編小説で、一発目にこんな物語を書けるのは、著者が女性だからかな…と思ってしまう。男の作家では、こ...
2023年11月読了。
もう刊行されてから何十回と繰り返して読んでいるシリーズなのに、一番初めの「その夜の雪」を読むと、必ず涙が溢れてしまう。
こういう手合の連作短編小説で、一発目にこんな物語を書けるのは、著者が女性だからかな…と思ってしまう。男の作家では、こんな悲惨なエピソードから書き始める度胸は無いんじゃないかと…w。
その後だんだん明るい作風に変わっていくにつけ、余計に最初の一篇が読む者の心にも「ずっと引っ掛かる傷」と成り、他の作家では作られない見事な「味」に成っている。
二篇目以降は(その悲劇を通奏低音にはしているものの)オーソドックスな「江戸時代の市井を描いた小説」に成っていくので、この最初の一編の峻烈な悲しさは、本当に心に突き刺さる。
著者が早逝され、もう続きが読めないのかと哀しんでいたが、つい最近、本書の一篇目と二篇目の間に位置する「長編」が書かれていて、文庫で刊行されたばかりと聞き及び、今から楽しみにしている。
「人の心こそが一番のミステリー」と言ったのは池波正太郎だったと思うが、そうした男性作家が描く「勧善懲悪」なものと違い、著者は「人の世は必ずしも勧善懲悪では済まないし、又、世の人(男女)には、単純に善悪や正邪では割り切れないものが有る」事を良く教えてくれる。それこそが正に「人の心はミステリー」なのだと思う。
左衛門佐
慶次郎縁側日記の第一…
慶次郎縁側日記の第一弾。同心を引退して酒問屋の寮番となった慶次郎を中心に、心の傷をもった人々の暮らしを描く人情物のシリーズ。作者の顔が見えるような押しつけがましさがないのがよい。
文庫OFF
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慶次郎シリーズ。慶次郎の人となりがよく伝わってくる。江戸の情緒もまた自然に描かれていて、派手ではないけれど面白い。
文庫OFF