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模倣犯(下)
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模倣犯(下)

宮部みゆき(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2001/04/20
JAN 9784093792653

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商品レビュー

4.1

295件のお客様レビュー

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2026/02/28
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※このレビューにはネタバレを含みます

ロッキー可愛いなぁと思いながら2、3回挫折して、1ヶ月かけて読み終わった。 犯人がわかっていても、背景がわからない中で物語が進んでいくのはよくあるのかもしれないけど、宮部みゆきさん、社会への訴え、読者への問いかけがわかりやすくたくさんあって、それも読み応えがある理由のひとつと感じる。 ①連続女性殺人事件が露呈させる、異性の玩具という立場に陥れられる性別であることへの問題提起 ②そのような事件が起きた際の、女性と男性の受け止め、心情の違い。次なる被害者となる恐怖と、事件そのものへの興味関心、犯人と共通する加害性の有無への畏怖を抱くという違い。 ③自分はそのような事件に巻き込まれないだろうという安心感のために、よく考えれば何も悪くない被害者にも非があったに違いないとする考え ④被害者遺族への配慮が欠けるマスコミ、世論。殺人の背景を理解する上で、犯人にも同情的な余地があったと指摘することの、配慮のなさ。 ⑤被害者遺族が抱え、長くに苦しむ自責の念。乗り越えるためには、何かをし続ける、模索し続けるしかないのではないかという問いかけ ⑥加害者遺族への過度なバッシング、責任追及の問題提起?(栗橋夫妻は雲隠れして焦点を当てられなかったけど) ⑦亡き姉の代わりとして生まれてきたことを自覚させられ続け、親の無条件の愛情や関心を得られなかったことが、優秀でみんなに慕われる要素を持っているような人間でも狂わせてしまうという、幼少期に家族から与えられた傷つきの不可逆性の指摘 最初は酷いとしか思えなかった樋口めぐみへの、最後の慎一の対応は、彼が家族を襲った出来事に、そこに関与してしまった自責の念に向き合い始めた成長が感動的だったし、 ずっと気丈に振る舞っていた有馬義男の最後に取り乱した姿は痛ましかったし、 自分のしていること、被害者を傷つけながら、世間の興味に応えるだけのために想像を張り巡らされて起こったことの解釈を自由に書くことに問題意識を持ち始めてた滋子が、最後は網川浩一に自白させたー要するに彼の筋書きを狂わせられたことは非常に痛快だった。 あと、宮部みゆきさんの、この人には絶対に何か不遇なものが起こるとか、これが布石になっているんだっていうことの警鐘を鳴らす書き方も、大事な情報を読み落とさずに済むからすごく助かった。 網川浩一に、本人がただの人でなしであることを指摘して、彼が非常に意識している「大衆」や「若者」はここの思考、性格、生活を持つ個別的な人間で、彼にとって都合がいいだけの共同体が存在しないこと、いつか必ず、社会が彼のことを忘れて時々思い出す程度になり、それを理解できずに彼が苦しみ続けると、伝えてくれた有馬義男の訴えも、非常に痛快だった。 「火車」の時のように、最後、犯人の肉声が聞けないような終わり方だったら嫌だなと思ってたけど、そうとはならなくてよかった!

Posted by ブクログ

2026/02/20

これだけ多くの人々を丁寧に丁寧に描くからこその犯罪のリアリティ これが小説を書くということ めちゃめちゃ贅沢な時間

Posted by ブクログ

2026/02/03

真実に近づくにつれて、鼓動が早まるような、ドラマティックな展開だった。分厚い小説やけど、どんどん読んだ。大人になってから、子どもができてから読むと、より一層、色んなものが感じられる本やと思う。

Posted by ブクログ