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青いバラ
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青いバラ

最相葉月(著者)

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青いバラ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館/
発売年月日 2001/04/27
JAN 9784093892315

青いバラ

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商品レビュー

4.4

8件のお客様レビュー

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2021/02/07

2度目の読了しました。 13年ぶりの再読です。 私は著者の最相葉月さんのファンです。「絶対音感」「星新一」なんかが有名?!ですかね。 著者の作品を再読したかった事と、昔にバラを育てていたことを思い出す機会があったので再び手した本です。 著者は、「科学の力」「人間の力」その二つに...

2度目の読了しました。 13年ぶりの再読です。 私は著者の最相葉月さんのファンです。「絶対音感」「星新一」なんかが有名?!ですかね。 著者の作品を再読したかった事と、昔にバラを育てていたことを思い出す機会があったので再び手した本です。 著者は、「科学の力」「人間の力」その二つに横たわる曖昧さを主テーマとして、心理追求の探求力、丁寧かつ長期にわたる取材力を活かし積み上げて書き上げるのがスタイルです。 一見、マニアックなところまで深く到達するが、テーマに初めて触れる読者であっても、心を鷲掴みにし離さなない書きっぷりが彼女の魅力である。 本書は、タイトルどおり「青いバラ」を巡る物語です。 ページをめくるとすぐに 「青いバラができたとして、それが本当に美しいのか」 との問い。 その問いは、「ミスター・ローズ」と呼ばれた、 故人の鈴木省三との対話を柱として本書500ページを貫き通す。 青いバラは「不可能」の代名詞。だった。 というのも2021年の今、お金を出せば青いバラは手に入れることができる。 花言葉は「夢はかなう」。 「青いバラができたら美しいのか」という違和感、曖昧さ。 他に例えるなら、 「AIロボットに人は恋するのか」 「仮想現実で暮らす人は幸せか」(ちょっと違うかも?!) 青いバラは自然界には存在せず、世界にいるバラの育種家が何百年かかっても到達できない最高峰。 その最高峰への道のりを、バラの「美しさ」を中心に、関わる人を巡りながら「人間が感じるバラ」を丁寧な取材で描いている。 一方、遺伝子組換技術が発明された今、科学のロジックで、その不可能である最高峰を目指す道のりを、バラを「商業商品として科学的なアプローチ」を中心に、関わる人を巡りながら「科学で感じるバラ」を、こちらも相当量の文献と丁寧な取材で描いている。 著者が常に追い求めているてーまである「人間と科学の曖昧さ」について、 二つの視点の物語として二重螺旋で織り込んでいく。 この本を読み終えると思い出すフレーズがある。 「名前ってなに? バラと呼んでいる花からバラという名前をとったところで、 バラの美しさは変わらない。」 (シェイクスピア「ロミオとジュリエット」から) 著者の作品を読むと、「人間らしさ」を再確認させられる。 情報化社会の中、その本質を見失いかけている人類。 目の前に咲いているバラという花が、ただただ美しい、ただただ香りに酔う。 そういったモノの本質に気づかされる。人間は曖昧だが、それが人間たらしめている。そんな気持ちにさせてくれる本です。 12年前にこの本を読んでからバラを育てはじめましたが、 改めて、脳で、鼻で、手でバラを感じたいと思い、 再びバラを育てようと思いました。 モノの本質とは何かを探求したい人にお勧めの本です。

Posted by ブクログ

2014/09/25

☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA51760479

Posted by ブクログ

2013/08/26

Blue Roseは不可能の意味。ギリシャ時代から人間は不可能を、夢を、青い鳥をそして青い薔薇を求めてきた。単に存在しないだけでなく、「実現不可能」ということに、虚しい歴史を昔から感じてきたということ。日本では万葉集の時代から知られていた。決して近年になって西洋から来たわけではな...

Blue Roseは不可能の意味。ギリシャ時代から人間は不可能を、夢を、青い鳥をそして青い薔薇を求めてきた。単に存在しないだけでなく、「実現不可能」ということに、虚しい歴史を昔から感じてきたということ。日本では万葉集の時代から知られていた。決して近年になって西洋から来たわけではない!薔薇という花の象徴から日本で「日本のバラの父」と仰がれるMR.薔薇と呼ばれた育種家・鈴木省三氏、そして有名人では鳩山一郎、そして明治時代の山東一郎(山東昭子の曽祖父)、ジョセフィーヌなどが印象に残りました。それにしても鈴木氏の「青い薔薇があったとしてそれが美しいでしょうか」という言葉が皮肉です。著者の豊富な事実調査にビックリ、感心しました。

Posted by ブクログ

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