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若者のすべて ひきこもり系VSじぶん探し系
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若者のすべて ひきこもり系VSじぶん探し系

斎藤環(著者)

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若者のすべて ひきこもり系VSじぶん探し系

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 PHPエディターズグループ/PHP研究所
発売年月日 2001/07/01
JAN 9784569617183

若者のすべて

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商品レビュー

3.4

7件のお客様レビュー

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2019/08/23

1998年から2000年にかけて、博報堂が刊行している雑誌『広告』に掲載された記事をまとめた本です。当時の若者たちへのインタヴューと、「ひきこもり系」と「じぶん探し系」という枠組みにもとづく若者たちの心理についての考察が展開されています。 20年ほど前の若者論なのですが、本書で...

1998年から2000年にかけて、博報堂が刊行している雑誌『広告』に掲載された記事をまとめた本です。当時の若者たちへのインタヴューと、「ひきこもり系」と「じぶん探し系」という枠組みにもとづく若者たちの心理についての考察が展開されています。 20年ほど前の若者論なのですが、本書で提出されている「ひきこもり系」と「じぶん探し系」の対立図式は、その後も著者の関心を引きつづけたようで、オタクとヤンキーについてのいくつかの著作へとつながっていきます。本書の議論はそれらの後年の成果にくらべるとまだ粗削りですが、著者が同時代の文化現象と取り組みながら理論的な整備をおこなっていった軌跡を見ることができるという点では、興味深く読みました。

Posted by ブクログ

2013/08/01

太宰治が自分探し不適応で、村上龍が自分探し適応で、村上春樹がひきこもり適応等々、「自分探し・ひきこもり」と「適応・不適応」の4象限マトリクスに表現者をプロットしたのは中々面白かったが、それ以外はちょっとどうかな?という印象 渋谷≒自分探し系、原宿≒ひきこもり系(池袋はヤンキー系か...

太宰治が自分探し不適応で、村上龍が自分探し適応で、村上春樹がひきこもり適応等々、「自分探し・ひきこもり」と「適応・不適応」の4象限マトリクスに表現者をプロットしたのは中々面白かったが、それ以外はちょっとどうかな?という印象 渋谷≒自分探し系、原宿≒ひきこもり系(池袋はヤンキー系か?)との事だが、各々2~3人にインタビューしただけで分類し、結論出すにはあまりにも大雑把で、こんな仕事で許されるのか?と大いに疑問が残る。 博報堂の広報誌の連載記事の単行本だが、自称引きこもりの著者が自分探し系に転身し、空気読んでコミュ力発揮して広告関係の読者ウケを狙い、軽い内容を小難しく論じただけという感じで、まとまりもないし、わかりにくくい。また携帯電話全盛ITバブル時代の話であり、その後のコミュニケーションの変化を考えると内容的にも古く参考にならない。

Posted by ブクログ

2013/05/31

ラカン派の精神分析によれば、主体は「言葉」という他者を取り入れた結果として、ひとつの欠如を抱え込むことになる。欠如がなければ主体もない。穴がないものをドーナツと呼ばないように、「あな」がないものは主体ではない。それはただの動物である。このでの欠如とはそうしたあなのイメージであり、...

ラカン派の精神分析によれば、主体は「言葉」という他者を取り入れた結果として、ひとつの欠如を抱え込むことになる。欠如がなければ主体もない。穴がないものをドーナツと呼ばないように、「あな」がないものは主体ではない。それはただの動物である。このでの欠如とはそうしたあなのイメージであり、例えばトラウマに置き換えてもいい。こうしたイメージは苦痛ではあるが、自分の居場所を定め欲望を与えてくれるものでもある。 実際にひきこもっている若者たちはまさに、自分が空虚だという思いに苦しめられています。言い換えると、自分の空虚さこそが、もっともリアルなんですよ。ものすごく苦しいんですが、苦しみつつ満足してるとも言える。満足しているから、そこから動けない。 P60 自己イメージ(自分がほしいもの、でもよい)が定まらないものは過度にコミュニケーションを志向し、一方自己イメージが定まっているものは、他人よりはむしろ、みずからの内的過程に魅了される。 あなたがうれしいと、わたしはうれしい。【自分探し】 わたしがうれしいと、あなたはうれしい。【ひきこもり】

Posted by ブクログ

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