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ロウソクのために一シリングを
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ロウソクのために一シリングを
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商品レビュー
3.8
11件のお客様レビュー
グラント警部シリーズ…
グラント警部シリーズ。溺死体をきっかけに物語は始まります。最初から最後まで緊張感の保つ、一級品のミステリーです。
文庫OFF
「"美しい”ミステリー」 ジョセフィン・テイ女史の初期の作品である本著。 物語は海岸に、ある女性の死体が打ち上がった場面から始まります。 海岸部を見回る警察による死体の発見、あまりも不審な登場人物たち、そしてそれを一大スクープとばかりにもてはやすマスメディアたち。 ...
「"美しい”ミステリー」 ジョセフィン・テイ女史の初期の作品である本著。 物語は海岸に、ある女性の死体が打ち上がった場面から始まります。 海岸部を見回る警察による死体の発見、あまりも不審な登場人物たち、そしてそれを一大スクープとばかりにもてはやすマスメディアたち。 現代ではありきたりな展開ですが、"美しい"のはミステリが解き明かさせる後半部のみならず、彼女の精緻な情景描写にあります。 読者の感想にもあった、「ラストがつまらない」「『時の娘』を読んだのでこちらも読んだが…」という声は、一方では最もだと思います。 一世紀近くも昔に書かれていますからね。 ですが、本著の良さはテイ女史が紡ぎ出す情景描写にあります。 海岸部の白けた空気、警察たちに訪れる焦燥感、マスメディアによって引き起こされる世間の喧騒。 読むにつれ、そのどれもがまるで時代の超えて現代に蘇るように読者の脳裏に浮かびます。 登場人物たちの思惑もさることながら、彼ら彼女らが抱えていた各々の想いや、出生によるディスアドバンテージ。 それらを加味しながら読むと、前半で仕掛けられた伏線を回収して終りちな、「エンタメとしてのミステリー」に留まらない深みがあります。 そこにはテイ女史ならではの、慎ましくも細やかな情景描写が拍車をかけていたなと。 タイトルにある『ロウソクのために一シリングを』は、読後は誇大広告のように写るかもしれません。 それでも面白かった。 ただのエンタメミステリ小説に飽きてしまった方、美しい表現の小説を好む方は、ぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。
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図書館で。 1シリングをシーリングと読み間違えて、なんでシーリング?とか思ってましたがお金だったのね。ナルホド。 色々と引っ張った割には結構しょうもないオチだなぁと思いました。
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